【FIP専門治療センター・セカンドオピニオン診療】 無料FIP治療薬プロジェクト / 皆さんにも役立つ 情報

↑ 上の写真は、FIP猫ちゃんの右腎臓の腹部エコーです。

■ 約1cmの高エコー性皮質結節(カーソル内)が認められます。

■ 同時に、後腹膜腔内に無エコー性の腹水(アスタリスク内)が認められます。

■ これらは、全てFIPに伴う反応に一致しています。

 

 

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■■■ 【セカンドオピニオン診療】食欲不振と腹腔内腫瘤が認められた猫の一例 | FIPが疑われた若齢猫

 

 

5ヶ月齢、マンチカンの女の子。

 

 

■ 食欲不振を主訴に他院を受診し、腹腔内腫瘤が認められたため紹介来院となりました。

 

 

 

 

 

◆◆ 来院時の状態

 

 

■ 来院時には高体温が認められ、血液検査では

 

 

炎症マーカー高値

A/G比低下

軽度貧血

 

 

 

が確認されました。

 

 

 

■ 若齢であることや検査所見から、FIP(猫伝染性腹膜炎)が強く疑われました。

 

 

 

 

 

◆◆ 病状の進行

 

 

■ 当院受診時には食欲は完全に消失しており、自力での採食は困難な状態でした。

 

■ さらに血液検査では肝酵素の上昇も認められました。

 

■ 食欲不振が続いていたことから、FIPだけでなく肝リピドーシスの併発も懸念される状況でした。

 

 

 

◆◆ 診断のための検査

 

 

■ 腹腔内腫瘤の性状を確認するため、細針吸引検査(FNA)を実施しました。

 

■ また、FIPの診断を進めるためPCR検査も提出しました。

 

 

 

◆◆ 治療開始

 

 

■ FIPは状態によっては短期間で病状が進行することがあります。

 

■ 本症例では食欲廃絶が続き、全身状態の悪化も認められていたため、検査結果を待たずにFIP治療を開始しました。

 

 

 

◆◆ 栄養管理

 

 

■ もう一つ大きな問題となっていたのが、栄養状態でした。

 

■ 猫では食欲不振が続くことで肝リピドーシスを発症し、さらに状態が悪化することがあります。

 

■ そのため、経鼻食道カテーテルを留置し、入院下で経管栄養を開始しました。

 

■ 治療薬によるFIPへの対応だけでなく、十分な栄養を確保することも重要と考えました。

 

 

 

◆◆ 治療経過

 

 

■ 治療開始後、徐々に状態は改善していきました。

 

■ 入院3日目には自ら食事を食べる様子が認められ、高体温も改善しました。

 

■ 全身状態の安定が確認できたため退院となりました。

 

 

 

◆◆ 現在の様子

 

 

■ 現在は食欲も良好で、元気に過ごしています。

 

■ 来院当初は食欲が完全に失われ、全身状態も良好とは言えない状況でしたが、早期に治療と栄養管理を開始できたことで改善につながったと考えています。

 

🌟🌟🌟 若齢猫の発熱や食欲不振では、FIPが隠れていることがあります。

 

 

 

■ また、FIPそのものだけでなく、食欲不振によって生じる栄養状態の悪化にも注意が必要です。

 

■ 今回の症例では、診断を進めながら治療と栄養管理を並行して行うことで良好な経過が得られました。

 

■ 今後も再発や体調の変化に注意しながら経過をみていく予定です。

 

 

 

 

獣医師 増田正樹

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