猫の伝染性腹膜炎(FIP)とは?

猫の伝染性腹膜炎(FIP)は、猫コロナウイルス(FCoV)感染によって引き起こされる免疫介在性疾患です。FCoVは以下の2つのタイプに分けられます。

Feline enteric coronavirus(FECV)

非病原性腸コロナウイルス

Feline infectious peritonitis virus(FIPV)

猫伝染性腹膜炎ウイルスです。
猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIP)はFECVが体内で突然変異をおこし、強毒性のウイルスになると言われております。発症した猫のほとんどが死亡する、【致死性の高い病気】です。

FIP専門治療センターからの新着情報

2022.06.28 FIP専門治療センター

【FIP専門治療センター】 ご注意ください。 間…

仔猫ちゃんが、困った顔をして、お腹が膨れているのが分かると思います。お腹にたまった腹水です。ウエットタイプのFIPでした。 参照サイト:https://bit.ly/3h4YKej  ■ 毎日、FIP(ネコ伝染性腹膜炎)の診療…

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2022.06.13 FIP専門治療センター

【 FIP専門治療センター 】 実際に当院の猫伝…

上の写真は、左がウェットタイプ、右がドライタイプのFIP猫ちゃんです。★ 左は、お腹が膨れています。★ 右は、眼が濁っているのが分かると思います。 ぶどう膜炎と言います。 参照サイト:https://bit.ly/3yzbE…

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2022.05.27 FIP専門治療センター

【 FIP専門治療センター 】『 安価な治験薬の…

上の写真は、左がウェットタイプ、右がドライタイプのFIP猫ちゃんです。★ 左は、お腹が膨れています。★ 右は、眼が濁っているのが分かると思います。 ぶどう膜炎と言います。 参照サイト:https://bit.ly/3yzbE…

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2022.05.13 FIP専門治療センター

当院で特徴的な医療【効果が高いFIP療法】につい…

平井様の感想アンケートです。  またまた、飼主様からアンケートの回答を頂きました。  今回も、当院が2020年から開始しております、『 ネコ伝染性腹膜炎(FIP)の特効薬治療についてのアンケ…

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2022.05.04 FIP専門治療センター

【 FIP専門治療センター 】 猫伝染性腹膜炎 …

猫ちゃんにとって、FIPにならない事がとても大切です。★ 今は、感染したとしても、治せる時代になりました。★ 消化器の運動が止まると、命が危険ですので、FIPは早期発見早期治療が原則です。 ■ ハ…

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猫の伝染性腹膜炎(FIP)の症状

お腹や胸に水が貯まる〝ウェットタイプ〟と、内臓に肉芽腫を作る〝ドライタイプ〟、その混合タイプの3つに分けられます。

1歳未満の比較的若い猫や、8歳からのシニア猫が発症することが多く、ドライタイプに比べウェットタイプは非常に進行が早いため、発見から10日ほどで急死してしまうケースもみられます。

ウエットタイプ
のFIP猫
ドライタイプ
のFIP猫
ウェットタイプ ドライタイプ 混合タイプ
腹水・胸水の貯留、黄疸、発熱、食欲低下、貧血、嘔吐、下痢、腹水では腹囲膨満、胸水では呼吸異常が見られることが多いです。 発熱、貧血、内臓の肉芽腫性炎による症状(てんかん発作、腎不全、肝不全、消化器症状、ブドウ膜炎) 腹水・胸水、腹部臓器に肉芽腫のどちらの特徴もある症状。
ウェットタイプ
腹水・胸水の貯留、黄疸、発熱、食欲低下、貧血、嘔吐、下痢、腹水では腹囲膨満、胸水では呼吸異常が見られることが多いです。
ドライタイプ
発熱、貧血、内臓の肉芽腫性炎による症状(てんかん発作、腎不全、肝不全、消化器症状、ブドウ膜炎)
混合タイプ
腹水・胸水、腹部臓器に肉芽腫のどちらの特徴もある症状。

感染経路について

猫腸コロナウイルス(FECV)が、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)に突然変異すると考えられております。
その突然変異を起こす原因は、実際のところよく分かっておりません。

予防できる?

健康診断として、コロナウイルスの感染の強さを検査することができます。
複数回、血液検査を行い、高い値が続くようなら、リスクがある子として考えていきます。

猫伝染性腹膜炎(FIP)ウイルスの比較的多い発症ケースは?

  • 5歳齢以下または10歳齢以上の猫に多い、純血種の猫、多頭飼い、猫の飼育所からの購入
  • 猫白血病ウイルスや、免疫を下げるウイルスに感染している
  • ストレスを抱えている

等です。

ストレスをなるべくかけない飼育を心掛けるほか、他の猫たちとの接し方にも注意してください。

猫の伝染性腹膜炎(FIP)の診断法は?

FIPの診断は症状だけで判断することは困難です。 複合的に診断を致します。
血液検査では肝酵素値や尿窒素、クレアチニン値の上昇、高タンパク血症(高グロブリン血症)や急性期蛋白(SAAやα1-AGP)の上昇を認めることが多いです。
他にも合わせて、レントゲン検査や超音波検査にて腹水や胸水を確認することができます。
また腹水や胸水がある場合は、FIPウイルスの遺伝子量を測定する(PCR法)こともあります。

さらに各臓器の中にシコリを作る場合には、手術で切除し組織の病理検査を行うことで診断が出来る事があります。

診断にはこれらの検査と症状を組み合わせて行い、FIPの可能性を検討していきます。

治療法について

既存の獣医学では、治療法は確立されていません。

ステロイド剤など免疫抑制剤を中心に症状の進行を緩やかにしたり、延命を目的とした治療になります。
高齢猫において、ステロイドの高用量投与や、インターフェロンという免疫調整作用のある注射を定期的に打つことで、症状の改善が見られたという報告があります。

しかし、それらは根治的な治療でないために、完治は望めません。

当院の新治療法

治験研究段階なので薬品名を出す事は控えますが、通常【既存の治療方法では、FIP症例の30日間生存率が18.2%】であったものが、【新治療法では、同じく30日間生存率が84.2%】となった、という研究報告があります。

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