【こんな症例も治ります シリーズ319】 重度の膀胱炎も適切な診断と治療で治します

膀胱は形が茄子(ナス)に似ているのです。 ヘタの部分の内側に腫瘍が出来やすい傾向があります。

 

 

犬 8歳 メス(避妊済み)

 

【 頻尿で血がぽたぽた垂れる 】という事で来院されました。

 

■ 症状から膀胱炎を疑いましたが、とても重要である尿検査が膀胱にオシッコが溜まっていない状況だったので実施できず、他の病気との鑑別診断はできませんでした。

 

■ そこで、画像診断を行いました。 超音波検査(エコー)で膀胱を確認すると粘膜がかなり腫れており、膀胱炎や膀胱腫瘍など、いくつかの膀胱の病気の可能性が疑われました。

 

■ 実は、膀胱内にオシッコが溜まっていないと、エコーも診断しにくいのです。

 

■ 膀胱炎になるとオシッコを貯める事が出来ずに、頻尿や血尿をするようになります。 そこで問題は、大元の原因がなんなのか? という事です。

 

■ その場での原因確定は出来なかったため、次に暫定診断で挙がってくる、一番可能性が高い原因を治療するとすぐに効果が表れ、快適な生活を送れるようになりました。

 

■ このように、限られた情報の中でも最善の治療を選択していく事が大切になります。

最善の選択をするには、個人だけではなく病院として培ってきた経験が大切になってきます。

 

■ この経験をもとに快適な動物さんとの生活の手助けができればと考えております。

 

※ 動物さんが健やかな笑顔になれる事を、当院は目指しております。

 

獣医師 冨田 浩平

Page Top