【こんな症例も治りますシリーズ 558】 猫の『 消化管型リンパ腫 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、治療前後の比較です。
■ 左が治療前の腫瘍やリンパ節です。

■ 右は治療後の腫瘍やリンパ節です。
 
★ 少しづつ小さくなって来ていますね。

 

 

猫 ミックス猫 11か月齢 メス(避妊手術済)

【 食欲減退、痩せてきており、他院で治療するが治らない 】とのことで来院された猫ちゃんです。

 

 

◆◆ この子は、左右の眼とも流涙しており、充血しています。 

 

 

 

■ 全身検査を行ってみると、腹部の腸間膜リンパ節が大きく腫大、また回腸の一部がかなり厚くなっていました。

 

 

 

■ 画像診断上、『 腫瘍性変化 』を疑います。

 

 

 

 

 

■ 小腸の筋肉が中心性に厚くなっており、この場合はリンパ腫や腺癌を疑います。

 

 

■ エコーガイド下で針を刺し、細胞を採取します。 針生検といいます。

 

 

■ 動物専門の検査会社にその細胞を送付し、病理検査医に診ていただくと、やはり結果は『 リンパ腫 』でした。

 

 

 

■ また、左右の眼は『 ぶどう膜炎 』を起こしており、『 リンパ腫由来のぶどう膜炎 』と診断できました。

 

 

■ 腫瘍の切除を行うのも選択肢なのですが、一般状態が悪すぎるため、抗がん剤を使用していく事としました。

 

 

■ ステロイドや抗がん剤を使用して1週間後、エコーで腫瘍性変化を確認してみると、僅かずつではありますが、退縮傾向にありました!

 

 

■ そして、食欲も出てきている、という事でした。

 

 

 

■ 多剤併用のリンパ腫のプロトコールは長く続き、様々な副作用も起こりえますが、今後も注意して診察して行きたいと思います。

 

 

 

 

※ なお、当院には『 抗がん剤治療を嫌う動物さんや、飼主様のために、悪性腫瘍に有効な代替療法 』が複数種類ございます。 気になる方は、お問い合わせください。

 

 

 

獣医師 増田正樹

 

 

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