【FIP専門治療センター・セカンドオピニオン診療】 無料FIP治療薬プロジェクト / 皆さんにも役立つ 情報

↑ の写真は、非典型的なFIPを発症した猫のリンパ節です。
・
■ 細胞質内に小さなピロニン親和性要素を有する細胞があります。
・
■ メチルグリーン-ピロニン染色で濃く染まる部分があると、FIPを強く疑います。

 

参照サイト:

https://00m.in/WBNEG

 

## 最初に、FIPで悩まれている飼主様で、セカンドオピニオン診療をご希望の方は、お電話・申込みサイト・メールでご相談ください。

例えば、他院で診断したが治療しても治って来ない、治らないのでかかりつけ医も悩んでいるので不安になった、などの症例は、当院の方法でドンドン治っています。

 

 

電話 046-274-7662(代表)

 

申込みサイト : https://fah-takahashi.com/consultation/fip/#google-form

メール : photo.fahtakahashi@gmail.com

 

 

 

## FIP治験薬 無料プロジェクトも 継続中です。

治療費が高くてお困りの方、ご相談ください。

 

 

 

■■■ 【検査値が正常でも油断禁物! 症例情報】 食欲不振とリンパ節の腫大からFIPと診断した猫の一例

 

 

今回は、食欲の低下をきっかけに検査を行い、非典型的なFIP(猫伝染性腹膜炎)と診断した猫ちゃんをご紹介します。

 

 

 

 

◆◆ 食欲が落ちて来院

 

 

症例は、1歳のサイベリアン、去勢済みの男の子です。

 

 

■ 食欲が落ちてきたとのことで来院されました。

 

 

■ 血液検査では、白血球数の軽度上昇と軽度の貧血を認めました。

 

 

■ 一方で、FIPで異常がみられることの多いA/G比は正常範囲内で、炎症マーカー(体の中の炎症の強さを示す数値)にも明らかな上昇はありませんでした。

 

 

### A/G比とは、血液中のアルブミンとグロブリンのバランスを見る指標です。

 

 

 

 

■ この段階では、血液検査だけでFIPを強く疑うような所見はありませんでした。

 

 

 

 

 

■■ 腹部超音波検査でリンパ節の腫大を確認

 

 

■ 続いて腹部超音波検査を行ったところ、空腸リンパ節(お腹の中の腸のそばにあるリンパ節)の腫大が確認されました。

 

 

 

◆ リンパ節が腫大する原因には、炎症や感染症、免疫反応のほか、リンパ腫などの腫瘍性疾患もあります。

 

 

■ 今回の症例では、食欲低下に加えて腸間膜リンパ節の腫大が認められたため、まずはリンパ腫を鑑別疾患として考えました。

 

 

■ そこで、腫大したリンパ節に対してFNA(細針吸引検査 : 細い針でリンパ節の細胞を少し採る検査)を実施し、細胞診で腫瘍性変化の有無を確認しました。

 

 

■ しかし、細胞診では腫瘍性変化を示す明らかな所見は認められませんでした。

 

 

■ リンパ腫を完全に否定できるわけではありませんが、当初考えていた鑑別疾患だけでは、今回の症状や検査所見を十分に説明できない状況でした。

 

 

 

 

◆◆ FIPの可能性を考え、PCR検査を実施

 

 

■ ここで改めて鑑別疾患を見直し、FIPについても検討することにしました。

 

 

◆ FIPでは、A/G比の低下や炎症マーカーの上昇が認められることが多く、診断を考えるうえで重要な手がかりになります。

 

 

◆ しかし、これらの所見が必ず認められるわけではありません。

 

 

◆ 特に、腹水や胸水がみられないドライタイプのFIPでは、症状や検査所見が非特異的(ほかの病気でもみられ、FIPだけの特徴とはいえない)で、診断が難しい場合があります。

 

 

■ 今回の症例では、一般的な血液検査の結果だけではFIPを積極的に疑いにくい状況でした。

 

 

 

 

■■ しかし、

『 1歳の若い猫なのに、食欲低下・リンパ節の腫大 』

 

という所見から、FIPを鑑別から外さずに、FIP-PCR検査を実施しました。

 

 

■ その結果、FIP-PCR検査は陽性でした。

 

 

 

 

 

■■■ 臨床症状や画像検査、細胞診などの結果も含めて総合的に判断し、非典型的なドライタイプのFIPと診断しました。

 

 

◆ なお、PCR陽性という結果だけでFIPが確定するわけではなく、検体の種類や検査法、ほかの検査所見との整合性を踏まえて判断することが重要です。

 

 

 

 

◆◆ 抗コロナウイルス薬による治療を開始

 

 

◆ 診断後、抗コロナウイルス薬による治療を開始しました。

 

 

■ 治療介入後は、低下していた食欲が改善し、元気も回復しました。

 

 

■ 今回の症例では、典型的なFIPでよくみられる血液検査の異常がそろっていなかったため、最初からFIPを強く疑うことは容易ではありませんでした。

 

 

■ しかし、リンパ節の腫大をきっかけに検査を進め、FIPを鑑別に残していたことで、診断と治療につなげることができました。

 

 

 

 

 

◆◆ 非典型的なFIPも鑑別から外さないことが大切

 

 

◆ FIPというと、

「A/G比の低下」

「炎症マーカーの上昇」

「腹水・胸水の貯留」

などをイメージされる方も多いと思います。

 

 

 

◆ もちろん、これらは診断の重要な手がかりです。

 

 

◆ しかし、すべての症例で典型的な異常が認められるわけではありません。

 

 

■ 今回のように、A/G比や炎症マーカーが正常であっても、食欲低下やリンパ節の腫大など、ほかの所見からFIPを疑う必要がある症例も存在します。

 

 

■ 検査結果の一部だけで病気を除外せず、症状・画像検査・細胞診・PCR検査などを組み合わせて総合的に判断することが重要です。

 

 

🌟🌟🌟 今回の症例を通して、非典型的なFIPも鑑別疾患として考え続けることの大切さを、改めて確認しました。

 

 

◆ 今後も食欲や元気の変化、リンパ節の状態、血液検査の推移などを確認しながら、慎重に経過をみていく予定です。

 

 

 

 

獣医師 増田正樹

Page Top