【こんな症例も治りますシリーズ 671】 『 老齢犬の左頬に出来た皮膚腫瘤 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、左が顔のCT検査画像で、右が左頬腫瘤の肉眼画像です。

■ 左のCT画像は、顔の断面図ですが、黄色の楕円形の部分が『 顔面腫瘍 』です。

 

 

犬 ミックス犬 8歳 オス(去勢手術済み)

 

 

【 左頬部に腫瘤ができた 】、ということで来院されました。

 

 

 

◆◆ 『 2ヶ月前から腫瘤があり、少しずつ大きくなっている 』、という事でした。

 

 

 

■ 左頬部に1.5センチ程の腫瘤が出来ています。

 

 

■ 体表の腫瘤を切除する際、まずは針で細胞をとり、良性か悪性かの判断を細胞診検査で行い、切除範囲を決めます。

 

 

 

 

■ 細胞診の結果、良性の腫瘤でした。 切除範囲は最低限で良さそうです。

 

 

 

 

◆◆ 後日、切除の日程を決める際、歯石除去もご希望されました。

 

 

■ 同時にCT撮影も行うこととしました。

 

 

■ CTの腹部撮影により、健康診断も兼ね、頭部撮影する事で腫瘍の浸潤範囲、さらには抜歯の必要性も分かります。

 

 

 

■ CT検査上、やはり腫瘍の浸潤はなく、最低限の切除で大丈夫そうです。

 

 

 

 

★ 良性の腫瘤であっても、肉眼よりも根っ子が拡がっている場合があります。

 

 

 

 

■ また、腹部も問題なく、抜歯も必要ないことがわかりました。

 

 

 

■ CT検査の後に左頬の腫瘤切除、歯石除去を行い、麻酔からの覚醒も出来ました!

 

 

 

 

■ 腫瘤は念のため、病理組織検査を行いましたが、やはり良性の腫瘤でした。

 

 

 

■ 再発の可能性は無さそうです。

 

 

 

 

★ 犬で8歳は、シニア期の前半に当たります。 その時期は、ちょうど腫瘍が多くなってくるステージです。

 

 

 

★ 年齢には関係ありませんが、カラダに腫瘤が出来た時は、『 必ず悪性良性や、その広がり範囲、悪性であれば転移の程度 』を正確に知ることが必要です。 そのためには、CT検査がとても重要です。

 

 

 

 

■ さて、手術後は歯もピカピカになり、飼い主様は大変お喜びになられていました!

 

 

 

■ 今後もしっかりケアをしていきたいです。

 

 

 

 

獣医師 増田正樹

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