【こんな症例も治りますシリーズ 574】 ワンちゃんの『 便秘による食欲不振 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、犬の便秘のレントゲン写真です。

■ 左側が頭側で、右側が尾側の腹部レントゲンです。

■ 腹部の右側の白い部分は、大腸の『便秘』を示します。

 

 

参照サイト:

https://bit.ly/3EIXsjY

 

 

犬 ミックス犬 8歳 オス(去勢手術済)

 

【 食欲不振、うんちが出ない 】とのことで来院されました。

 

 

 

◆◆ 大病を患っており、普段から、胃腸系の病気がある子なので、慎重に診断を進めていきました。

 

 

■ ウンチが出ない時には様々な病気が隠れていることがあります。

 

 

■ 例えば、腫瘍によって出口がふさがっている、脱水がひどく胃腸が動かない、腰の痛みで力むことが出来ない等多岐にわたります。

 

 

 

★★ 犬の便秘の他の一般的な原因は、次のとおりです。

 

 

 

1) 結腸の病気

2) 便秘を引き起こす薬(抗ヒスタミン薬、利尿薬、麻薬性鎮痛薬、スクラルファートなど)

3) 恐怖、不安、および通常の排便の通過を変えるその他の行動状態

4) 腸内異物または腸閉塞

5) ホルモン疾患(甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症)

6) 不充分な運動と身体活動

7) メガコロン(拡大した結腸)

8) 神経疾患

9) 排便を不快にする変形性関節症などの痛みを伴う状態

10) 骨盤の損傷または異常

11) 食事の急激な変化または新しい食品の摂取

12) 結腸または直腸の腫瘍または腫瘤

 

 

 

■■ 今回は、脱水や腰の痛みなどの全身状態の悪化は無く、レントゲンで閉塞物も見当たらなかったため、排便を促進するお薬を使用することで、当日中に排便され食欲を取り戻すことが出来ました。

 

 

■ タダの便秘にも様々な病気が隠れている為、様子見をせずに早期に受診することが大切です。

 

 

 

獣医師 冨田 浩平

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