【こんな症例も治りますシリーズ 564】 犬の『 口腔内トリコモナス 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上のイラストは、口腔内トリコモナスが人間と動物で感染する絵です。

■ T. tenaxは、有病率が犬 8.1% と 猫4.1%です。(別の日本の研究論文では、犬で14.6%の有病率と発表されています)

■ T. tenax以外の口腔内トリコモナスが、感染している事も分かっています。

 

 

参照サイト:

https://bit.ly/3H3mhHP

https://bit.ly/3XyVyKn

 

 

犬 トイプードル 16歳 オス(去勢手術未実施)

 

 

【 口臭、歯石が気になる 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

 

 

◆◆ 綿棒で口腔内の歯垢を拭って顕微鏡で見てみると、沢山の種類の菌が検出されました。

 

 

 

■ その中で細菌よりもサイズが一際大きく、運動性がある『 原虫(寄生虫) 』が見られました。

 

 

 

■ これはトリコモナスという原虫で、歯周病の原因のひとつである微生物です。

 

 

 

 

■ 恐ろしいことに、『 口腔内トリコモナスは人間にも感染する 』そうです。

 

 

 

■ 動物さんの食器などを触る場合はよく手を洗い、また動物さんの唾液の中に含まれているので舐められたりした場合も注意が必要です。

 

 

 

■■ 口腔トリコモナスは適した抗生剤で数を減らすことができます。

 

 

 

■ 動物さんと飼い主様の健康のためにも口腔内の検査をし、毎日の歯磨きも徹底しましょう!

 

 

 

■ 歯垢、歯石はしっかり除去し、歯周病を防ぐことで生活の質を高めることができます。

 

 

 

■ 当院では、年に1度無料歯科検診をさせていただいております。 是非ご利用ください。

 

 

 

獣医師 新井澄枝

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