神奈川県大和市の湘北どうぶつ次世代医療センターです。CT検査による画像診断、皮膚科、腫瘍科、
整形外科、眼科、循環器科などの医療顧問による高水準の医療をご提供できる体制を整えています。
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【こんな症例も治りますシリーズ 538】 ウサギさんの『 肋骨骨折 』も 適切な診断と治療で治します
【こんな症例も治りますシリーズ 538】 ウサギさんの『 肋骨骨折 』も 適切な診断と治療で治します
参照サイト:
https://bit.ly/3f91po6
ウサギ ネザーランドドワーフ 3歳 メス(避妊手術・未実施)
【 家でドアに挟まってしまった。 その後からあまり動かない。 】ということで来院されました。
◆◆
この子はレントゲンを撮ったところ、肋骨を7本骨折していました。 おそらく折れた痛みで活動できなくなったと考えられます。
■ ウサギさんの肋骨は、折れていても手術はできません。
■ しかし、幸運なことに折れた肋骨が肺を傷付けはいませんでした。
■
『 肋骨の動揺 』という重症の骨折パターンではない事も確認しました。
■ 痛み止め、胃薬、食欲増進剤を処方しましたが、なかなか食欲が戻りませんでした。
■ ウサギは毎日食べて消化管を動かすことが重要な動物です。 丸一日食べないだけで重篤な状態になりかねません。
■
そのため、飼い主様に食事の食事介助をお願いしました。
※
ペースト状にしたウサギ用のフードを、ウサギさんの口に入れてあげて食べさせる事を、食事介助(強制給餌:Force-feeding)と言います。
■
食事介助(強制給餌)を続けること3日目、ようやく食欲が戻りました。
■ 肋骨が折れている子ですので、飼い主様も相当に気を遣って食事介助をしたのだと思います。
■ そして、折れた肋骨は半年ほどかけてゆっくりと治癒していきました。
◆◆◆
室内でお散歩させてあげること
は、ウサギさん達エキゾチックアニマルにとってストレス解消に良いとされます。
◆ しかし、
思わぬ怪我につながることもありますので、毎回注意してあげて下さい。
獣医師 落合勇吏
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