【こんな症例も治りますシリーズ 504】 ウサギさんの血尿が起こる腫瘍も 適切な診断と治療で治します

上の写真は、ウサギさんのオシッコです。
■ 赤いオシッコがありますが、これは正常時は無い【異常サイン】なので、気をつけてください。

参照サイト:

https://bit.ly/3jEh8YW

 

ミニウサギ 7歳 メス(未避妊手術)

 

【 一昨日から尿が赤い、血が混じっているのかも? 】とのことで来院されました。

 

◆◆ ウサギの尿が赤い時は、血尿ももちろん疑いますが、子宮の病気も疑わないといけません。

 

■ そのために、全身的な検査をしっかりと実施しました。

 

■ 結果は、子宮が大きく腫れしまっていることがわかりました。

 

■ 飼い主様に充分にリスクを充分に説明し、卵巣子宮全摘出手術を行いました。

 

■ 手術は無事に成功しました。

 

 

◆◆ その結果、摘出した子宮は『 腺癌 』になっていました。

 

■ 幸い病理組織検査の結果、完全な悪性腫瘍の摘出ができているとのことでしたが、今後も定期的なレントゲン検査は行っていかないといけません。

 

 

■ もしかしたら、既に肺などに微細な腫瘍が転移している可能性があるからです。

上の写真は、ウサギさんの肺のレントゲン像です。
■ 明るい白色の部分がありますが、これが子宮腺がんの転移ガンの像です。
■ ウサギさんは、胸腔(心臓、肺、気管気管支などがある部分)が犬猫よりも狭いので、肺がんが出来ると『 苦しい 』です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3t3LRGm

 

 

■ 今現在のところは、元気に過ごしているようです。 良かったです。

 

 

◆◆ 当院ではCT検査をウサギさんにも出来ます。 そちらでの検査ですと、レントゲン検査よりも小さい腫瘍も見つかりますので、ご安心ください。

 

 

獣医師 落合勇吏

 

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