【こんな症例も治りますシリーズ 430】 犬の非典型的な『てんかん』 も適切な診断と治療で治します

ワンちゃんの代表的なてんかん発作症状一覧です。
★ イラストの左上から右の順に、
1)足の「パドリング」、2)片側に倒れる、または倒れる、3)口の中での過度のよだれや泡立ち、4)熱狂的な吠え声や泣き言、5)失禁(正常な腸/尿のコントロールの喪失)、6)パニック、当惑、または混乱の兆候; ぼんやりした、または「遠く」を見る、7)歯ぎしりか、咀嚼、8)四肢のこわばり、9)制御不能な揺れと震え

 

参照サイト:

https://bit.ly/2TYYILw

 

 

犬 トイプードル 2歳3ヶ月 オス 去勢手術済

 

【 お昼に痙攣の発作があり、体がこわばって失禁と震えがある 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

■ 家での痙攣が収まり次第、すぐに来院して頂きましたが、診察中に再度痙攣が起きました。

 

■ すぐに院内で緊急処置を行い、1時間後に発作はおさまりました。 その後、集中治療室での入院になりました。

 

 

■ 入院して数日すると、発作は短く軽度になったのでMRIを持つ画像診断専門病院に紹介し、MRI検査と脳脊髄液検査による精密検査を行いました。

 

 

■ 検査の結果は、脊髄に炎症があるとのことでした。

そのため炎症を抑える薬の投与をスタートしたところ、すっかり良くなり翌日には退院できました。

 

 

■ その後、自宅で飼い主様の投薬の甲斐もあり、発作は殆ど出ることなくいつも通りの生活に戻れました。

 

 

■ 症状が出て半年経った今は、内服薬の継続と定期的に通院し血液検査を行っています。

 

 

 

 

 

 

◆◆ この症例は、てんかんの治療薬だけでは治らず、原因の病気の診断をして治療しなければ元の生活には戻れなかったでしょう。

 

 

※ 治りが悪い脳神経の発作は、一度セカンドオピニオンが出来る動物病院にご相談をお勧め致します。

 

 

 

獣医師 落合勇吏

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