【こんな症例も治りますシリーズ 416】 ワンちゃんの突然の腰砕け も適切な診断と治療で治します

ワンちゃんの耳の断面図です。 丸で囲った右側にカタツムリのようなモノが見えますか? 
この周囲が内耳というカラダの平衡感覚を支配している部分です。 この近くの炎症が起こると、前庭障害が起こります。

 

参照サイト:

https://bit.ly/2QElPcs

 

犬 13歳 避妊メス

 

 

【 突然立てなくなって、眼が震えていて嘔吐もしてしまった 】とのことで来院されました。

 

 

■ 立てなくなる、嘔吐する病気はたくさんありますが、それぞれ対処法も異なってくるため、しっかりとした診断治療が必要になります。

 

 

■ まずは、原因がどこから来るのかを、問診、視診、触診などから見当をつけることが大切になります。

※ 例えば、意識がしっかりしているのか、眼の動きが正常か、痛みがあるのかなどです。

 

■■ 今回はこの時点で末梢の異常(足腰など)よりも、中枢性の異常(脳など)を強く疑ったため、血液検査、レントゲンを含めた全身精査を行いました。

 

 

■ しっかりとした検査のおかげで、脳炎や中毒など早急の対処が必要な病気ではないことが分り、一安心できました。

 

 

■ そのため、一時的な特発性(原因が分からない病気の事)の神経症状や緩徐に進行する病気を疑い、症状を抑える治療を行ったところ、日に日に症状が良くなっていきました。

 

■ ふらつきや嘔吐は、命に関わる事もあるため、お早めにご来院ください。

 

 

獣医師 冨田浩平

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