【こんな症例も治りますシリーズ 407】 ソアホック(足底潰瘍)のうさぎさん も適切な診断と治療で治します

ウサギさんの後ろ足の裏です。
バリカンをかけてあるので、赤い部分の『ソアホック』が良く分かります。 痛々しいですね。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3cYD1Rg

 

 

うさぎ ロップイヤー 6歳 オス(未去勢)です。

 

【 ふらついて元気がない 遊びたがらない 】との事で来院されました。

 

 

■ 診察中もなかなか動かず、元気がなさそうな様子でした。

 

■ 早速、この子に対しては、全身の触診や神経検査、そしてレントゲン検査を実施しました。

 

■ 検査の結果、レントゲン検査に異常はありませんでした。

触診の結果は、左右の後ろ足のカカトに潰瘍(皮膚が擦りむけたような状態)が見つかりました。

 

■ おそらく、この子は後ろ足が痛いから動けず遊べなかったのだと、仮診断(暫定診断)を行いました。

 

 

★★★ この症状は一般的に足底潰瘍(ソアホック)と呼ばれ、ウサギさんの足の皮膚が赤くなったり、酷い時には出血や膿が出ていることがあります。

 

 

※ 多くは後ろ足に起こりますが前足にも起こることがあります。

 

 

■■■ この疾患の原因は、

 

1)不衛生な環境、

2)滑りやすい床で遊ばせる、

3)肥満、

4)爪の伸び過ぎ、

5)ストレス、

6)本来、草や土の上で生活しているウサギさんが、ステンレス製スノコなどで生活している

等のありきたりなものが原因です。

 

 

■■ お家で飼われている多くのウサギさんは、この疾患の予備段階かもしれません。

 

■ おうちの子の足の裏をそっと見てみてください。

白いカサブタや皮膚が赤くなっているかもしれません。

 

 

※ 今回診察した子は、特殊なスプレーや抗生剤と、お部屋の環境の改善で少しずつ良くなってくれました!

 

 

この記事を読んで気になった方は、当院にご相談下さい。

 

 

獣医師 落合勇吏

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