【新 当院の特徴ある医療シリーズ 16】 ワンちゃんの慢性腎臓病に併発する膵炎 も 効果的な治療方法で治します。

ワンちゃんの膵臓と腎臓の位置です。 仰向けの状態での絵です。
それぞれの臓器が別々の仕事をしておりますが、老化して来ると多臓器の病気が起こりやすく、実はそれぞれの臓器が関連している事が良く分かります。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3lJpkKg

 

■■■ 犬の慢性腎臓病に併発する膵炎 ■■■ 

【当院の特長ある多臓器の病気に対する医療は、後半にあります】

 

 

■ 腎臓が悪くなってタンパク尿が出始めたら、タンパク質を制限していく必要があります。 しかし、腎臓病用の療法食を使うと過去に膵炎を起こしている場合は、膵炎が再発する確率が高くなります。

 

■ それは慢性腎臓病用の療法食は、タンパク質を制限するため脂肪を多くしてカロリーを補っているからです。

 

■ ですから、膵炎を起こしたことがある子が慢性腎臓病になるととても大変です。

 

★ 慢性腎臓病だけど膵炎用の脂肪を抑えた食事を使わせざるを得ないので、腎臓病に良い療法食は使わないで膵炎用の療法食を使いながら腎臓をケアしていく必要があります。

 

■ どっちを優先するかは、その時の状況や飼い主様が手作り食を作る事が出来るか出来ないか等にも、影響されます。

 

 

■■ 慢性腎臓病でタンパク質の制限ができないと、慢性腎臓病は進行していきます。

 

★★★ 膵炎を起こしたことがある子が慢性腎臓病になると、食事をどうするか。 相反する食事を使わなければならないので治療が難しいのです。

 

★★★ しかし、当院は通常とは違った角度の治療によって、多臓器が病気になってもQOL(生活の質)を上昇させる事が出来ています。

 

 

 

◆◆◆ 症例を御紹介致しましょう ◆◆◆

 

 

■ 14歳のワンちゃんです。

 

■ 嘔吐・下痢が続くことから来院しました。

 

■ 血液検査(特に犬膵炎特異的リパーゼ)、エコーの結果から、急性膵炎と診断され5日間の点滴及び新抗炎症剤の投与で、症状及び犬膵炎特異的リパーゼの値も良くなりました。

 

■ ところが、膵炎の状態も落ち着いたころ、前から気になっていた腎機能の状態を検査してみたところ、BUN・クレアチニンの数値がこれまで以上に上昇していて、尿蛋白精密検査(UPC)の値も高く、グレード3のかなり悪い慢性腎臓病であることが分かりました。

 

 

■ そこで当院で慢性腎臓病のときに以前から行っている副作用の心配がない『 ドイツ自然療法 』を行いながら、慢性腎臓病用の食事療法での治療も開始しました。

 

■ 定期的に腎臓機能と尿中のタンパク質を検査してみると、数値は横ばいか若干低くなり、ワンちゃんの状態も悪くはありませんでした。

 

■ ところが、またまた、嘔吐(下痢はないのですが)したとのことで、犬膵炎特異的リパーゼを簡易検査キットで調べてみたところ、『 陽性 』になっており、膵炎が再発してしまいました。

 

 

■■■ さて、療法食としてどちらを選び、慢性腎臓病と膵炎の治療をどのようにしていくか悩みどころですが、、、

 

 

★★★ 当院にはもう一つ慢性膵炎にも効く【 再生医療の治療法 】があります。

 

★ しかも好都合なことに、膵炎だけでなく他の『 慢性疾患 』にも効果が期待できることから、腎臓用の療法食のまま、この『 再生医療治療 』を行うことにしました。

 

 

★ さて、現在、治療は進行中ですが、嘔吐もなくなりワンちゃんの状態も良いようです。

 

★ 『 1クール終わった時の検査結果が楽しみです 』と飼い主様もおっしゃってくれました。

 

 

■■ 同様に、多臓器が病気になってしまったワンちゃん・ネコちゃんの事で、お困りなことがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

獣医師 泉 政明

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