【新 当院の特徴ある医療シリーズ 12】 イヌの胆嚢粘液嚢腫 も 副作用がほとんどない当院独自の治療方法で経過良好です。

犬で特定された胆嚢粘液嚢腫の5つのパターンを示す超音波画像です。
丸い形の部分が、胆嚢です。
(A)タイプ1は、『胆嚢を占めるエコー源性の不動胆汁(黒い部分)がある』パターン。
(B)タイプ2は、不完全な星状パターン。
(C)タイプ3は、典型的な星状パターン。
(D)タイプ4は、キウイフルーツのようなパターンと星状パターンの組み合わせ。
(E)タイプ5は、中央にエコー源性胆汁(黒い部分)が残っているキウイのようなパターン。
6番目のタイプは、完全なるキウイフルーツの断面図パターンとなります。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3qAO9cV

 

■■■ イヌの胆嚢粘液嚢腫 ■■■

■ 脂肪の消化に重要な役割を果たす胆汁は、肝臓で生成され胆嚢に一時貯蔵されます。 食事をとると胆嚢が収縮し、胆汁は十二指腸に放出されます。

 

■ 胆嚢粘液嚢腫とは、何らかの原因で胆嚢の中にゼリー状の粘液物質が貯留した状態をいいます。 胆汁の分泌を障害するために、嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振などの慢性的な消化器症状を引き起こし、状態が進むと黄疸、肝障害や胆嚢破裂に伴う腹膜炎などの重篤な合併症を引き起こします。

 

■ 原因は、胆嚢壁での粘液の産生が過剰に起こると考えられています。 また高脂血症、加齢に伴う胆嚢壁の構造の変化や、胆嚢の運動性の低下も原因ではないかと考えられています。

 

 

■ 治療としては、外科療法(胆嚢切除術)と内科療法が挙げられますが、内科療法で根治する見込みは極めて低いことから、外科療法が第一選択となります。

■ ただ、進行して状態が悪くなってからの手術はリスクが高く、手術中や術後の死亡率が高いため、手術はできるだけ個々の状態を見ながら、早期に素早く、十分に安全な方法で行う必要があります。

 

※ 胆嚢粘液嚢腫(ムコセーレ)は、体質的に胆汁がドロッと濃い成分が出てくるワンちゃんに多いです。 ですから、手術の後も胆汁がサラサラと薄くなるように、投薬が必要になるケースが多い事を覚えておいて下さい。

 

 

 

◆◆◆ 症例を御紹介致しましょう ◆◆◆

 

13歳のワンちゃん。

 

■ 元気がなく食欲もないことから当院に来院。

 

■ 血液検査の結果、血中の肝酵素(ALT、AST、ALP、GGT)や総ビリルビンの上昇がみられ、また、腹部エコー検査では、胆嚢の拡張とキウイフルーツ様の胆嚢内容物が確認されたことから『 胆嚢粘液嚢腫 』と診断されました。

 

 

■ このワンちゃん、食欲不振、軽度の黄疸と肝障害を伴っていることから、外科療法を行うこととなりましたが、高齢でもあることから胆嚢切除術は安全で、かつ短時間でできる、当院の特殊医療機器・『 超音波メスのソノキュア 』などを用いて行うこととしました。

 

■ また、併発していた肝障害については、以前から行っている副作用の心配がない『 ドイツ自然療法 』を中心に治療を行いました。

 

■ さて無事、手術も終え、数日間の入院と通院で黄疸も消え、今では血中の酵素の値も下がり、『 元気・食欲も前と同じように出てきた 』と飼い主様が嬉しそうにお話しして下さいました。

 

■ お困りの事がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

獣医師 泉 政明

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