【新 当院の特徴ある医療シリーズ 11】 肝臓の悪性腫瘍 も 副作用がほとんどない当院独自の治療方法で経過良好です。

矢印が指している部分は、肝臓腫瘍です。 右側の肝臓の腫瘍は、大変に手術難易度が高いのですが、的確に血管と腫瘍を確認すれば、手術は成功します。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3b9hjZZ

 

 

■■■ 肝臓の悪性腫瘍 ■■■

 

■ 肝臓は、沈黙の臓器と言われるように、『 肝臓が病気になっても症状が明らかでない内に、病気が進行している 』という現実問題があります。

 

■ 同様に、肝臓腫瘍の主な症状は、通常非特異的(他の病気でも見られる症状)です。

 

 

■■ 肝臓腫瘍は、犬の約75%と、猫の50%に、次のような病気の兆候を示します。

 

食欲不振

減量

無気力

嘔吐

喉の渇きの増加

排尿の増加

体液による腹部膨満

発作

 

※ 一部の犬や猫は、黄疸になります。 これは、白目部分、歯茎、耳介の内側、および皮膚の毛の少ない部分が、明らかに目に見える黄色の変化が見られます。

 

 

 

■■ 孤立性肝腫瘍の治療法としては、他の内臓に転移していない場合は手術が選択されます。

 

■ 初期の孤立性肝腫瘍は、摘出手術がしやすいですが、肝臓全体に肝腫瘍が多発している場合は、手術は出来ない事が多いです。

 

 

◆◆◆ 肝臓腫瘍は、早期発見、早期治療が、本当に大切な病気だと実感しています。 今後は、定期健康診断に、ぜひともCT検査を加えて下さい。

 

 

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■■ ここで、症例をご紹介させて頂きます。

 

犬 10歳 去勢オス

 

■ ちょうど10歳になる春に、健康診断で肝臓の数値が悪くなっていることが分かりました。

 

■ より詳しく状態を把握するためにエコー検査を実施すると小さな腫瘤があり、継続的な検査で腫瘤がどんどん大きくなっていきました。

 

■ 良性・悪性に関わらず、大きくなっていく場合は肝臓にダメージが出てしまうため、取り切れなくなる前に手術をすることになりました。

 

 

■■■ 身体への負担を抑え、安全に治療するにはいくつかポイントがあります。

 

■ まず、術前のCT検査で正確な腫瘍の範囲や、太い血管の位置を把握することで、腫瘍の取り残しや術中の出血予想を立てて、トラブルを抑えます。

 

■ 次に、最新の手術器具を使うことで、手術時間の短縮、出血の抑制などができ、手術後の体力が温存出来ます。

 

■ 最後に、手術後に再発を抑え身体の調子を整えるために、抗ガン剤やオゾン治療やドイツ自然療法(ホモトキシコロジー)をその子に合った内容で組み合わせていきます。

 

 

■■■ 今回は悪性腫瘍でしたが、早期に治療を行った甲斐もあり、手術前、手術翌日も食欲が落ちることなく治療が終了いたしました。 現在、2年間再発もなく元気に過ごしています。

 

 

獣医師 冨田浩平

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