【こんな症例も治りますシリーズ 387】 猫ちゃんの難治性テンカン発作 も 適切な診断と治療で治します

アメリカには、猫ちゃんの\テンカン/の為に、正確な記録を残せる【飼主様用ノート】が発売されています。

 

参照サイト:

https://bit.ly/2UBxIP6

 

 

猫 ミックス猫 6歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 猫ちゃんのテンカン発作が何日も何回も続き、飼主様が眠れない 】という事で来院されました。

 

 

■ 他院様で、テンカンのための二種類のお薬を処方されていたが効かない。 と言う事で、飼主様が悩まれておられました。

 

 

■ そこで、一般身体検査と、神経検査を改めて行い、現状を把握するために血液検査を行いました。

 

■ 血液検査では、幸いな事に大きな異常はなく、飼主様も喜ばれていました。

 

 

 

■ そこで、まだMRI検査などはしていませんが、現状の症状を落ち着かせるため、【 新しくもう一種類のお薬 】を処方し、発作が起きた時に投与してあげる【 緊急薬(トンプク薬) 】も処方して、様子を見て頂きました。

 

■ その結果、新しいお薬と緊急薬を使ってあげたところ、一回の発作の時間を短くしてあげる事が出来ました。

それ以降発作の頻度が大幅に下がり、飼い主様は安眠することが出来たそうです。

 

 

 

■■■ テンカンは薬が効きにくい場合は、多くの種類のお薬を服用することもあります。

 

■ 飼い主様にも凄く負担になる事もありますが、テンカン発作は放っておくほど一回の発作時間が長く、重症になります。 悪化すると、死亡する事もあります。

 

 

■ テンカンと診断されて処方されたお薬が効いていないな、と思いましたら、すぐに獣医師にご相談下さい。

 

 

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◆◆◆ ちなみに、少し専門的になるのですが、

 

(1)テンカンは突然発作が起こる病気です。

 

発作の種類は

『 筋肉が強直してしまう、痙攣、失禁、ふらつき 』など様々なものがあります。

 

猫さんのてんかんには

・症候性てんかん

・特発性てんかん

上記に種類があります

 

(2)症候性てんかん

 

「症候性てんかん」は、何らかの脳への損傷が原因で起こるてんかんのことで、脳炎や脳腫瘍によるものです。MRIなどの検査で脳に異常があった際は、「症候性てんかん」が疑われます。 病状自体は安定していても、てんかん発作を引き起こす可能性があります。

 

 

(3)特発性てんかん

 

特発性てんかんは、脳への直接的な原因がないのに起こります。 はっきりとした原因が無い場合には「特発性てんかん」と診断されることが多いです。

 

 

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獣医師 落合勇吏

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