【 こんな症例が治ります シリーズ 163 】 慢性腎臓病 も 的確な診断と治療でコントロールします。

猫の方が多い割合の腎臓病ですが、犬が発症すると悪化するのが早いです。 この犬猫の数値は、発生割合です。

参照サイト:

http://www.indooroopillyvet.com.au/KidneyDisease.aspx

 

イヌ 14歳 オス(去勢手術済み) です。

 

【 少しずつ食欲が落ちてきたというワンちゃん 】です。

 

■ 数週間前から少しずつご飯を食べなくなり、昨日からほとんど食べていないということで来院されました。

 

■ 高齢であることから、様々な病気が疑えたため、血液検査、腹部のレントゲン検査を行いました。

 

■ 血液検査の結果では、「腎臓の数値」が高値を示していました。 状況から推測して、「慢性腎臓病の悪化」が考えられたため、入院下で静脈点滴を行うこととなりました。

 

■ また、犬の慢性腎臓病の原因として一番多い原因は、腎臓で『ろ過の働き』を担っている糸球体という場所のトラブルが多いので、追加検査として「尿蛋白・クレアチニン比」という、蛋白尿を定量する検査を行いました。 検査の結果として、尿中の蛋白が正常値より高かったため、尿蛋白をコントロールする治療も同時に行いました。

 

■ 2泊3日で入院してもらったところ、非常に元気になり、食欲もしっかりでてきました。 血液検査の数値も下がり、安心して退院してもらうことができました。

 

■ 腎臓病は治る病気ではないため、正確な診断・原因追及を行うことが大切です。 現在、腎臓病に関する検査の種類も増え、分かることも増えてきました。

 

■ 腎臓病でお悩みのことがあれば、お気軽にご相談下さい。

 

獣医師 小田原 由佳

 

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