【 こんな症例が治ります シリーズ 162 】 犬の熱中症 も的確に治療します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ 2歳 オス(不妊手術未実施) です。

 

 

【 痙攣を起こしてしまった 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

■ 来院時、様子を見させていただくと、呼吸が粗く涎(ヨダレ)を垂らしているような状態でした。

 

■ 当初はてんかん発作のような神経疾患を考えていましたが、お話を伺っていくうちにどういった状況なのかが少しずつ分かってきました。

 

■ この子は『 来院当日の午前中にお散歩に連れて行ったところ、途中で横に倒れて動かなくなってしまった 』とのことでした。

 

■【夏の暑い時期に、お散歩の途中で倒れた・・・・】 この状況を考えたとき、【熱中症】による熱痙攣ではないかということが頭をよぎりました。

 

■ 来院時、体温はそこまで高くなかったですが、これはお家で身体を冷やす処置を行ってくださったからでした。

 

■ すぐさま血液検査をし、静脈から点滴を注入して体内に良い成分の点滴液を流してあげました。

 

■ 熱中症は緊急疾患であり、重篤になると命を落とす可能性が高い病気です。 高体温状態が長く続くと、点滴やお薬を使って一時的に体温が下がっても、その後、臓器のダメージが治りきらずに亡くなってしまいます。 一回良くなったように見えても、そこからガクッと状態が悪くなることが良くあります。

 

■ この子は、点滴・輸血・お薬の使用をし数日間治療したところ、腎臓への後遺症は若干残りましたが、何とか一命を取りとめることができました。

 

■ まだまだ熱中症になりやすい時期が続きます。 お部屋の温度管理やお散歩の時間等にしっかり注意してあげてください。

 

■ 猫ちゃんも熱中症になりますので、油断しないで下さい。

 

獣医師 齋藤隆太

 

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