【 こんな症例が治ります シリーズ 154 】 不正咬合・過長歯 も的確な診断と治療でコントロールします。

右方の灰色部分が、ウサギ前歯の不正咬合のイラストです

 

参照サイト:

http://urx.mobi/uz9G

 

ウサギ 3歳 メス(避妊手術実施済) です。

 

【 前歯の歯並びが悪い 】 とのことで来院されたウサギさんです。

 

■ お口の状態を確認させていただくと、上顎と下顎の咬み合わせがずれていました。

 

■ ウサギさんの前歯は、上の歯と下の歯が咬み合うことにより歯が削られ適切な長さに保たれるのですが、この子は咬み合わせが悪く、上の歯と下の歯が咬み合わなかったため、歯が削られずに伸びてしまったという状態です。

 

■ このような状態を不正咬合といいます。 原因は様々で・・・【生まれつき歯の生え方に問題がある】、【金網ケージをかじっているうちに歯並びがおかしくなる】、【牧草をしっかり食べないことで奥歯の歯並びが悪くなり、奥の咬み合わせがずれることで前歯の咬み合わせもずれてしまう】などです。

 

■ この子は奥歯の状態は問題なかったですが、どうやらケージをかじる癖があるようです。 若齢なので生まれつき歯の生え方に問題があった可能性もあります。

 

■ 処置としては、無麻酔で前歯を専用の歯科用ドリルで削らせていただきました。 歯がすっきりしたので、これでしっかり食事がとれると思います。

 

◆ ウサギさんの歯は一生伸び続けるので、不正咬合の子は、特に前歯を定期的に削ってあげる必要があります。

前歯が変な風に伸びている・口をモゴモゴして涎が垂れているといった異常が見られましたら、ぜひ一度動物病院までご相談ください。

 

獣医師 齋藤隆太

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