【 こんな症例が治ります シリーズ 155 】 【ネコの三臓器炎】も的確な治療で治します。

緑色が【胆嚢】、その下の管が【十二指腸】、その右に伸びている泡状の臓器が【膵臓】です。十二指腸に入る細い管がYの字型になっているのが、猫の特徴です。

 

参照サイト:

http://urx3.nu/uB9j

 

ネコ 4歳齢 オス (去勢手術実施済) です。

 

【 昨日から何回も嘔吐を繰り返し元気が無い 】というネコちゃんです。

 

■ もともと異食癖があり、ビニールなどをかじるという事だったので、当初は消化管内の異物の可能性も考えて検査を進めていましたが、エコー(超音波)など詳しい検査をしていくにつれて、膵臓の炎症が疑わしくなっていきました。

 

■ ネコの場合、身体の構造上、十二指腸の炎症が、十二指腸乳頭という胆汁や膵液が排泄される管を介して、胆のうや膵臓に炎症が広がる事が多く、【三臓器炎】になりやすいと言われています。

 

■ 猫の三臓器炎とは、1)炎症性腸疾患、2)胆管肝炎、3)膵炎が同時に起こる病気です。

 

■ 今回も検査結果から総合的に考え、この三臓器炎と判断したため、点滴と抗生剤のお薬、そして膵炎に効く『ドイツの自然医療』のお薬を治療に導入していきました。

 

■ 治療を開始して最初の数日は、なかなか調子が上がらず心配していましたが、三日目ころから徐々に食べるようになっていき、日に日に元の元気を取り戻していきました。

 

■★ 以前は当院でもなかなか膵炎に有効な治療が無く苦労していましたが、今ではこの『ドイツの自然医療』のお薬のおかげで膵炎の回復が早くなったように感じます。 副作用がなくて、とても体にやさしいお薬だと思います。

 

■ 当院の特徴として、飼主様からもよく言われる点なのですが、治療の選択肢が広いというのは非常に嬉しいことですね。

 

獣医師 桃崎 昂

 

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