【 こんな症例が治ります シリーズ 130 】 歯石による口内炎や歯周病 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

参照サイト:

http://ur0.xyz/oFCp

 

9歳5か月齢のメス、不妊手術済のトイ・プードルさんです。

 

【 1年半前に歯石除去を行ったのですが、再び口臭がひどくなった 】ため来院されました。

 

■ 口の中を診ると奥歯に歯石が付着していました。 歯石は大きくて歯肉は炎症を起こしていました。 また歯石とこすれる部分の頬の粘膜は赤くただれていました。

 

■ 全身麻酔下にて歯石を超音波スケーラーで除去し、鏡面仕上げという、歯の表面に傷を残さないよう丁寧にブラシをかけて磨き、さらにもう一度細かい研磨剤で研磨して、歯周ポケットや歯冠部には特殊なお薬をぬりました。

★ この方法は、色々な動物病院やペットショップで行われている【 無麻酔下での歯石除去 】では、出来ない高精度で安心安全なレベルの施術方法です。

 

■ 今後は再発予防の為に歯磨きをお勧めしたのですが、自宅では口を触らせてくれず歯磨きはとても出来ないとのことでした。

 

■ そこで、お口の中の免疫力を上昇させるインターベリーというお薬を使って、歯肉炎と歯周病の予防を行うことになりました。

 

■ インターベリーというお薬は、歯肉部に塗りこんで使うお薬です。 週に2回、全部で10回塗りこむことによって、半年から1年間歯周炎予防の効果が認められています。

 

■ 当院で使用しているプロ用アロマウォーターという口腔内細菌を抑えて、炎症を治す歯磨水をかけた後、インターベリーを塗りこむ治療を開始しました。

 

■ 当院には、お口を触れないようなワンちゃんにも、インターベリーのお薬を簡単に塗れる方法がございます。

 

■ 歯根部まで炎症が波及すると歯槽骨を溶かし、鼻出血が生じたり顎の骨まで溶けて骨折してしまうことがあります。

 

■ 動物さんたちの健康ためにも、歯石は放置せず早めに除去した方がよいです。

また普段から歯磨きに慣れさせて、食後に歯垢を落とすことも重要です。

 

 

■ 幸いにも、このワンちゃんは院内では嫌がらず治療をさせてくれています。

今後も飼主様と一緒に口腔ケアを頑張っていきたいと思います。

 

獣医師 新井澄枝

 

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