【 こんな症例が治ります シリーズ 125 】 肢端舐性皮膚炎 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

参照サイト : http://u222u.info/o036

 

6歳、不妊手術済みのメスのコッカースパニエルです。

 

【 一週間前から左の後ろ足を痛がっているようで、挙げている時間が多く、ついに左後ろ足を拳げたままになってしまった 】との事で来院されました。

 

■ 足の裏側をみると肉球のまわりが赤く、パンパンに腫れてベタベタしていました。 また、他のすべての足の裏も同様に腫れていました。

 

■ 飼主様にお話を伺うと、以前からよく足先を舐めているとの事でした。

 

■ 足の裏の皮膚を検査したところ、細菌がたくさん検出されました。

 

■ また拳上した左足のレントゲンを撮ったところ骨に異常は見られなかったため、舐性皮膚炎と診断し、治療を開始しました。

 

■ 足の裏の毛をバリカンで丁寧に刈り、外科用スクラブという洗浄力の強い消毒薬で毎日洗い、抗生物質のお薬も飲ませてもらいました。

 

■ 痒みのせいで舐めてしまうと悪化しますので、痒みを抑える薬のローションを少量つけてもらったところ、3日目には足を着地して普通に歩けるようになりました。

 

■ 飼主様の努力で消毒洗浄と内服治療を続けられ、腫れがひいて足の裏側のベタベタがなくなりました。

 

■■ ただし、この病気は再発を繰り返すことが多いので、【再発予防を注意深くしなくてはなりません】。

 

■ ワンちゃんが足を舐めてしまった原因はいろいろ考えられますが、普段から清潔に保ち、一度炎症が起きてしまったら早めに痒みを止めてあげることが重要です。

 

■ 足をひどく舐めているのを見かけたら、指の間や裏側が赤く腫れたりしていないかチェックしてあげてください。

 

獣医師 新井澄江

 

 

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