当ブログでも、2013年7月にお知らせいたしましたが、隣国の台湾で狂犬病が発生してから1年が経ちました。
そろそろ狂犬病が終息化しているかと思って、正確な情報を得るために農林水産省のホームページを拝見しました。
狂犬病の発生は、イタチアナグマだけのようですが、まだ感染は収まっていないようです。 幸いにして犬の発生数は増加していません。
農水省狂犬病サイトより
私達日本人は、対岸の火事として見ているのではなく、日本に狂犬病が侵入してきた時の対策を練らねばなりません。
残念ながら、狂犬病にかかったら現在の医学や獣医学では治せません。 人も犬も猫も、感染したら多くの動物などが死亡します。
詳しくは、厚労省の【狂犬病に関するQ&Aについて】を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html
ですから、治療ではなく、予防しかありません。 改めて申し上げると、狂犬病の予防には予防接種しかないわけです。 当院の飼主様は、意識が高い方が多いため、ワクチン予防率が高いです。
各動物病院には、狂犬病ワクチンの在庫があると思いますので、まだここ1年間で未接種の御愛犬には、ぜひ、接種されて下さい。
人間の狂犬病ワクチンについては、厚労省の【予防接種実施機関検索について】を御覧ください。
http://www.forth.go.jp/moreinfo/vaccination.html
ちなみに、日本では【狂犬病予防法】が制定されてから7年後に狂犬病が終息した、と厚労省のサイトに書いてありました。 1956年が最後の犬の狂犬病発生であり、国内で6頭も発生した後に、1957年からはピタリと発生を食い止めております。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/
九州とほぼ同じぐらいの、国土が小さい台湾ですが、早く狂犬病発生が無くなる日を祈念しております。