インターネットで病気を調べている方に御注意を・・・ Wikipediaの病気についてのページは、90%が間違い:アメリカ医師調べ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あくまでもアメリカの医学専門雑誌に掲載された話であるので、日本版Wikipediaの話ではない事を先に申しあげておきたい、のですが・・・

 

 The Journal of the American Osteopathic Association (JAOA)  2014 vol. 114 no. 5 368-373

に原文通りに題名を書くと、

Wikipedia vs Peer-Reviewed Medical Literature for Information About the 10 Most Costly Medical Conditions

という論文が掲載されたのです。

 

 簡単に言うと、『10大高額疾患(病気)に関してWikipediaに書いてあることが、本当か否か検証した研究』で、18人の医師がその研究に携わって発表しています。

 

http://www.jaoa.org/content/114/5/368.full#ref-1

 

 この内容を読んでビックリしないで下さい。

 

 何と、10の病気の内、9つは間違いや欠陥がある内容であったとの事です。 

 

 皆さんも聞いた事がある病名がその9つに出てきます。

 

 糖尿病、高血圧、腰痛、虚血性心疾患、肺ガン、脂質異常症、鬱病、慢性閉塞性肺疾患、変形性膝関節症に関する記事は、主要なマニュアルや最新の科学的発見と比較すると、重大な不一致があることが明らかになった、と書いてあります。

 

 ちなみに、題名にある『Peer-Reviewed Medical Literature』とは『査読された医学論文』という意味です。 簡単に言うと、論文が医学雑誌に掲載される時に、多くの医学第一人者(医学専門の見識者)がこの論文が正しいかを、事前に検証する事を【査読】と言います。

 

 よって、査読済みの正しい論文とWikipediaを比較して、不一致があったと言う事です。

 

 しかも、おまけの話もあります。 

 実際、最近のある調査では、アメリカの本職の医師の47%と医学生の70%が、仕事上の(つまり、医療行為に関する)問題について、折にふれWikipediaを参照していると言われている、と述べられています。

 

 よって、医学的情報を求めてウェブを探し回るときには最大限の用心をしなければならない事を、今回の研究チームはあらためて強調しています。

 

 

 獣医学の分野でも、同じでしょうね。

 

 賢い皆さんは、【査読されていない】ネット情報にお気を付け下さい。

 高橋

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