【 こんな症例が治ります シリーズ 68 】 ネコの乳腺腫瘤 も 的確な治療でケアします。

第21回日本乳癌学会 浜松 P1グランプリ

参照サイト

http://www.med-gakkai.org/21jbcs/p1/

 

 

 

ネコ 10歳 メス(避妊手術済み) です。

 

 【 お腹にしこりが出来たというネコちゃん 】です。

 

 2週間ほど前に発疹の様なものに気付き、それが段々大きくなってきたという事で来院されました。

 

 しこりは直径2cmほどで右の乳腺の一番後ろの所にあり、表面は一部破れてジクジクしている状態でした。

 

 針を刺して細胞を診る検査により乳腺腫瘍の疑いが強く、また胸のレントゲン検査により肺に転移を疑う影が見られました。

 

 そこで、根治(完全に治す事)を目的にした治療ではなく、生活の質(QOL)を第一に考えた治療として破れているそのしこりを取る手術をさせて頂きました。

 

 ネコちゃんにできる乳腺腫瘍はそのほとんどが悪性で、再発や転移を起こす事もよくあります。

  一番の治療はしこりが小さいうちに大きく切除することですが、予防策として、1歳齢にならないうちに避妊手術をする事でも発生率をかなり減らすことが出来ます。

 

 獣医師 斎藤 稔

 

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