【 こんな症例が治ります シリーズ 60 】 マラセチア性皮膚炎 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ 3歳 メス(避妊手術済み) です。

 

 【 最近ちょっと太り気味で、脇や股などのしわになる所を痒がっているというわんちゃん 】です。

 

 冬の間はあまり皮膚を痒がる事も無かったのですが、ここ最近暖かくなってきてから気にし始めたという事でした。 皮膚科検査を実施すると、以前にも紹介したマラセチアといわれる酵母が増えてしまっている事がわかりました。

 

 治療は皮膚の余分な脂を落として真菌を殺す成分が入っているシャンプー療法と抗真菌薬、更に痒みが強く出ていたのでステロイドを併用することにしました。

 

 早くも1週間で効果がではじめ、赤みも痒みもほとんどなくなりました。また、同時に併発していた外耳炎も炎症が治まりほとんど耳垢も出なくなっていました。

 

 実は、今回の症例ではもう1点飼い主様にお願いしていた事があります。 それはダイエットです。 身体が太っていくと表面にシワが出来易くなります。 そうすると、そのしわの部分に脂が溜りやすくなり、マラセチア等が増えやすい環境を作ってしまうのです。

 

 もちろん肥満は皮膚病だけでなく内臓疾患の源でもあります。 最近はただカロリーの低いだけのダイエット食ではなく、身体の代謝を向上させて体質を改善するダイエット食も開発されておりますので、気になる方は獣医師までご相談ください。 

 

獣医師 桃崎 昂 

 

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