【 こんな症例が治ります シリーズ 55 】 腎不全 も 的確な治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネコ 15歳 メス(避妊手術未実施) です。

 

【 去年の年末から徐々に食欲が低下しているというネコちゃん 】です。

 

 来院時は体がガリガリに痩せており、時々吐き戻しもあるという事でした。 身体検査をすると、身体に重度の脱水(水分が足りていない状態のことを言います)が診られました。

 

 そこで血液検査とレントゲン検査を行ったところ、血液検査で【BUN(ビーユーエヌ)】、【Crea(クレアチニン)】という腎臓の機能を見る項目の値が正常より大幅に上昇しており、腎不全になっている事が分かりました。

 

 人でも同様ですが、一度失われた腎臓の機能はもとに戻すことは出来ません。 そこで、残っている腎臓の機能を有効に使ってあげる必要があります。 そのため大切なのが【点滴療法】です。

 

 入院させて頂きながら点滴療法を行うことで、水分を補い老廃物を効率よく排泄させてあげることが可能です。数日間の入院により腎臓の数値が落ち着き、食欲も出てきたので、その後は週に1回の点滴療法を続けています。

 

 腎不全は高齢のネコちゃんに大変多い病気です。 腎臓の機能自体を治す事は出来ませんが適切な治療により良好な経過をたどることが出来ることも多々あります。

 

 また、当院では腎不全に対する【 とても良く効く自然療法 】も用意しておりますので、興味のある方はお気軽にスタッフに声をかけて下さい。

 

 腎不全性の貧血に対しても、とても良い自然療法がありますので、期待して下さい。

 

獣医師 齋藤 隆太 

 

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