【 こんな症例が治ります シリーズ 54 】 褥瘡 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

イヌ 17歳 メス(避妊手術済み) です。

 

 【 寝たきりで床ずれが出来てしまったというワンちゃん 】 です。

 

 右後ろ足の付け根あたりに直径3㎝程の褥瘡ができており、感染を起こしていました。おうちでは寝たきりで右側を下にしている事が多く、地面にあたっている部分の血行が悪くなったことで皮膚の壊死を起こしてしまったようです。 また段々と痩せてきたことで、骨張った体つきになっていたことも原因と思われました。

 

 種々の理由で、身体が衰弱して、削痩と言う皮下脂肪や筋肉が痩せてくると【床ずれ・褥瘡】は良く起こるものです。

 

 治療は、壊死した皮膚を切除し、傷口を消毒した後に皮膚を縫合致しました。 おうちでは寝床を低反発マットやその上をフカフカにしてもらい、縫った所の消毒と抗生剤のお薬を飲ませてもらいました。 1週間後には感染も落ち着き、傷口もくっついてきました。

 

 高齢になるとワンちゃんも寝たきりになることがあり、【 床ずれ・褥瘡 】などのトラブルも出てきます。  同じ体勢で血行が悪くならないように時々体勢を変えてあげたり、寝床を軟らかくしてあげる等の工夫が必要になります。 

 

 お困りの方は、お気軽に御相談下さい。

 

 獣医師 斎藤 稔

 

 

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