【 こんな症例が治ります シリーズ 45 】 尿路閉塞 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネコ 10歳 オス(未去勢) です。

 

 【 一昨日からおしっこが出なくなったネコちゃん 】です。

 

  おしっこが出なくなってから2日間経っていたので、緊急疾患として尿路閉塞を治しておしっこを体外に出しました。

  

  その後、膀胱内を生理食塩水で洗浄しました。 血液検査では、急性腎不全になりかける直前だったので、非常に危険な状況でした。

  

  原因は「ストラバイト性の尿石が尿道に詰まった」ことによるものでした。

 

  幸いにも、ストラバイト結石は食事で溶けます。

 

  食事を指定の内容のモノに変更してもらい、点滴療法を続けました。

 

  膀胱洗浄は2回ほど行い、それ以降はおしっこが順調に出ており、詰まっていません。

 

  尿路閉塞は、雄ネコさんで多いと言われています。 とくに、この冬の時期は飲水量が減少する上に、こたつやストーブでぬくぬくしているネコさんが多くなるので、おしっこのトラブルが増えます。

 

  【 おしっこが出ないのは、非常に危険な信号です! 】少しでもご不安なことがあれば、是非一度動物病院にご相談下さい。

 

 

 ★★ 最近は、猫ちゃんの病気も欧米化してきておりまして、泌尿器に出現する結石も【シュウ酸カルシュウム】がかなり多くなりました。

  体質もありますが、食生活には気を付けて下さいね。 安かろう悪かろう、という原則が【キャットフードやドッグフード】に当てはまると思います。 ★★

 

  獣医師 小田原 由佳

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