【 こんな症例が治ります シリーズ 44 】 精巣腫瘍 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ 8歳 オス(未去勢) です。

 

 【 精巣が片側だけ大きくなっているというワンちゃん 】です

 

  飼い主様が身体を触ってワンちゃんをチェックしていたところ、片側の精巣が大きくなっていることに気付いて来院されました。

  

  手術をご提案し、去勢手術を行うことになりました。

 

  取り出した精巣は左右で大きさが異なり、原因を追究するために病理検査に出しました。

 

  病理検査では、大きい片側の精巣は「セルトリ細胞腫」という腫瘍でした。

 

  この腫瘍は、潜在精巣【 停留睾丸 】といわれる下降してきていない精巣に発生しやすいと言われています。

 

★★ ワンちゃんの精巣は、腹腔内で作られて、生後30日ほどで陰嚢というお腹の外の袋まで下降【 移動 】すると言われています。

 この【 移動起こらない病気 】を潜伏精巣と言い、潜伏精巣が起こる原因は遺伝性疾患によるものでありますので、この病気の犬は繁殖には使わないようにしましょう。 ★★

 

 

  このワンちゃんの場合は、正常に下降している精巣での「セルトリ細胞腫」という腫瘍の発生でした。

 

 【 つまり、病気の予防のためには早期の去勢手術が必要!ということです。】 是非一度動物病院にご相談下さい。 

 

★★ 【 タマタマちゃんの左右の大きさに、違いはありませんか? この腫瘍はワンちゃんの御話です。 ネコちゃんではあまり報告がありません。 】

 

 獣医師 小田原 由佳

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