【 こんな症例が治ります シリーズ 39 】 鼻涙管閉塞 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウサギ 9歳 メス(避妊手術未実施) です。

 

 【 最近、いつも右眼から涙が出ているというウサギさん 】です。

 

 とくに痛みがある様な様子はありませんでしたが、右眼の眼頭から鼻にかけてだけが濡れており、溜っている涙が少し白く濁っていました。

 

 症状からウサギさんで多い【鼻涙管】が詰まってしまっている事が考えられました

 

 【鼻涙管】とは読んで字のごとく、目と鼻を繋ぐ管で余分な涙は通常ここから鼻へと流れていきます。 (だから泣くと鼻水もいっぱい出るように感じるんですね。)

 

 そこで、まずは病院でその詰まってしまっている管を、特殊な治療具などで洗浄して開通させ、おうちで抗生剤と炎症を抑える点眼薬で点眼治療をして頂く事にしました。

 

 おうちで逃げ回るウサギさんに頑張って点眼を続けて頂いたおかげで、2週間後には徐々に涙の濁りも無くなっていき、涙が眼からこぼれる事も無くなっていきました。

 

 ただ、一度この病気が起きてしまったウサギさんは、また同じような症状を繰り返すので、ただの涙とバカにせずに早めに病院で診てもらう事が大切なのです。

 

 

 

 獣医師  桃崎 昂 

 

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