【 こんな症例が治ります シリーズ 40 】 アトピー性皮膚炎 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ・柴犬 1歳 オス(去勢手術実施済み) です。

 

 【 足先とお口周りを痒そうにしているということで来院されたワンちゃん 】です。

 

 来院時は、食事の時以外ずっと身体を痒がっているとのことでした。 皮膚の状態を見せてもらうと口の周り、わきの下、お腹、お股の皮膚が真っ赤になっていました。 皮膚検査を行うと、多数のバイ菌が認められました。

 

 そこで、抗生物質を1週間内服していただき経過を観察させてもらう事になりました。 1週間後に再度様子を見せてもらうと、お腹の痒みは多少良くなりましたが口周り、わきの下、お股の赤みには大きな変化は認められませんでした。

 

 犬種が柴犬ですから、抗生物質治療の反応を観察した後、無反応であればアレルギーの疑いが強まります。

 

 通常、確定診断のために次のステップの精密検査を行うのですが、飼主様の諸事情により今回は【原因追究】はストップして、暫定治療を開始する事にしました。

 

 

 そのため、犬種より、アトピー性皮膚炎の可能性を疑ってステロイド剤の使用を開始しました。すると、1週間ほどでピタッと痒みが止まりました。 その後はステロイドの用量を少しずつ減らしていき、痒みが出ない最低限度のラインで用量維持していく事になりました。

 

 体質的に痒みが出てしまう子に関しては、低濃度のステロイド剤を長期的に使っていかなければいけないこともあります。 しかし当院では【 殆んどステロイドのトラブルが起こらない方法 】を採用しています。

 

 御安心下さい。

 

 今後も快適でハッピーな生活を送る事が出来るように、血液検査等で身体の状態を定期的に確認していく予定です。

 

 獣医師 齋藤 隆太 

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