【 こんな症例が治ります シリーズ 34 】 毛球症 + 炎症性腸症 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 ネコ 8歳 オス(去勢手術済み) です。

 

 【 最近1日に何度も繰り返し嘔吐があり、食欲もないという猫ちゃん 】です。

 

 このシーズンになって、とても多くなった病気ですが、今回は1匹のお話しをしたいと思います。

 

 膵炎は諸検査が陰性で否定され、レントゲン検査から胃や腸管内にある毛玉等の異物や誤食が疑われた為、バリウム造影検査を行いました。 すると、バリウム剤によって押し流され、うんちに毛がたくさん出てきました。

 

 しかし、一時的には良くなったもののまた吐き戻しが始まってしまいました。 そこで、【 炎症性腸炎 】を疑いステロイド等のお薬を飲み始めました。 すると、ぴたりと吐き戻しが止まりご飯も食べられるようになりました。

 

 病気の原因は常に一つとは限らず、いくつもの病気が同時に存在していることも少なくないんですね。 

 

【ワンポイント】 猫ちゃんの胃内の毛玉症は、高率で予防できますので、ぜひ予防策を実施されて下さい。

 ネコ草でも上手く毛球症を予防できない草があるようです。 賢い飼主様は、動物病院で予防策をお聴きください。

 

 獣医師 桃崎 昂 

 

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