【 こんな症例が治ります シリーズ 18 】 胃腸内異物による食欲不振 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ネコ 14歳 メス(避妊手術済み) です。

 

 【半年前から食欲が少し落ちて、体重もだんだん落ちてきた気がするという事で来院されたネコちゃん】です。

 

 レントゲン検査をしたところ、胃の出口に影がみられたので、バリウム検査を行いました。

 

 バリウム検査では少し胃の出口にバリウムが残るようなものは診れましたが、スムーズにバリウムは流れました。

 

 出てきたウンチの中には【 毛 】が多くありました。

 

 しかし、その後、食欲が100%まで回復しないということで、内視鏡検査、試験開腹手術を行いました。

 

 内視鏡では胃の出口と十二指腸に異物が通ったような跡がみられました。 小腸には空腸と回腸があるのですが、そこまでの全てを内視鏡で覗く事は出来ません。 

 

 そこで、開腹手術を行い、盲腸の近くにある異物を発見しました。 大腸内に異物を押しやり【うんち】から出るようにしました。

 

 その後、うんちには、明らかに大きなものは入っておりませんでしたが、繊維状の集合体が顕微鏡などで沢山みられ、これが食欲不振の原因だと結論を出しました。

 

 食欲は回復し、元気になりました! めでたしめでたしです。

 

 この猫ちゃんが積極的な検査、治療を頑張ったおかげで、回復したと思います。 ありがとうございました。

 

獣医師 小田原 由佳(オダハラ ユカ) 

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