【 こんな症例が治ります シリーズ 251 】 猫の重症の角膜穿孔も的確な治療でコントロールします

↓↓↓ ネコちゃんが猫爪で目をひっかかれた姿

グロテスクなので、画像サイズを小さめにしました。

 

 

 

 

参照サイト:

http://urx3.nu/MJc2

 

 

 

ミックス猫 7歳 避妊メス

 

【 今回は家から外に出てしまった後、『眼がしょぼつく』 】という事で来院されました。

 

■ 眼を検査すると眼球表面に傷があり、眼の中に出血があるようでした。 他のネコと喧嘩した様子もあったため、状況と検査結果から角膜穿孔を疑いました。

 

■ 角膜とは眼球の一番外側の表面を覆っている膜で、表面にある為、目薬による治療が効果的です。

しかし、角膜に穴が開き、眼球内に細菌が入ってしまうと薬が届きにくい為、治療がとても大変になります。

 

■ 特に今回は猫の爪が原因として考えられる為、ほぼ100%感染が伴い、最悪の場合は眼球を取らなければならないほど悪化する可能性がありました。

 

■ このような場合は、まず初めに、手術で角膜の修復が検討される状態ですが、手術は出来るだけ避けたいとの飼主様のご希望があった為、点眼薬と内服薬で治療を選択しました。

 

 

■ 今回は飼い主様の頑張りで数種類の眼薬を1時間間隔で点眼して頂き、なんとか治療することが出来ました。 怪我をしてすぐに病院に来て頂いたことも、大事に至らなかった理由の一つだと思います。

 

 

■ 少し眼をショボつかせるような浅い傷でも、数日で急速に悪化し角膜穿孔まで進んでしまう事もあるため、眼の異常を感じた際には早めの来院をお願い致します。

 

獣医師 冨田浩平

 

 

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