【 こんな症例も治ります シリーズ 252 】 猫の重症の三臓器炎 も的確な診断と治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

 

 

 

猫 13歳10か月 オス(去勢手術済み)

 

【 食べない、元気が無い 】との主訴で来院された猫ちゃんです。

 

 

■ お腹の超音波など詳しい検査をしていくにつれて、膵臓の炎症が疑わしくなっていきました。

 

■ ネコちゃんの場合、身体の構造上、十二指腸の炎症から胆管を介して胆のうや膵臓に炎症が広がることが多く、【 三臓器炎 】になりやすい、と言われています。

 

★ 【 三臓器炎 】とは、膵炎・胆管肝炎・炎症性腸疾患という、『膵臓』と『肝臓+胆嚢』と『十二指腸を中心とした消化器』の炎症です。

 

 

■ そこで、膵炎の時に上昇する酵素について測定したところ、正常値の約2倍の数値になっていたため、検査結果から総合的に考え、【三臓器炎】と診断したため、三臓器炎の治療を行いました。

 

■ その結果、猫ちゃんは当時は重症で、かなり痩せてしまっていましたが、自分で食事もしっかりとれるようになり、今は診察の度に体重が増えてきてくれています。

 

■ ネコちゃんは症状を隠し、隠しきれない時にはかなり悪化していることが多いので、いつもと違うと感じる事があれば早めに来院してみてください(^^)/

 

獣医師 新美綾乃

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