【 こんな症例が治ります シリーズ 167 】 【 うさぎの皮膚病 】も的確な治療で治します。

ウサギさんの皮膚病から検出した『 カビ 』です

 

参考サイト http://www.thebunnyhut101.com/2013/05/ringworm-in-rabbits.html

 

うさぎ 2歳齢 メス (避妊手術未実施) です。

 

【 一昨日、首のところが赤くなっているのに気付いた 】というウサギさんです。

 

■ ウサギさんを仰向けにしてみてみると、喉の所が広範囲に脱毛して皮膚は赤くなっていて、中心部は円形に潰瘍をおこしていました。

 

■ 皮膚の表面にテープを押し付け、角質を貼り付けて、顕微鏡で確認しましたが寄生虫や細菌などは見られませんでした。

 

■ また脱毛辺縁の毛を抜いて毛根を調べましたが、同じ結果でした。

 

■ 症状からは皮膚糸状菌症の疑いが強かったことと、飼主様のご要望もあり診断的治療として、消毒と抗生物質(抗真菌剤)の内服を試してみることにしました。

 

■ また、ウサギさんで多く見られる爪ダニ症を除外するためにも、駆除剤をお勧めしました。

 

■ 一週間後に来院された時には、潰瘍はキレイになっていて、皮膚の赤みもほとんどなくなっていました。

 

■ ウサギさんの皮膚糸状菌症は湿度の高い時期に多く見られるようです。

感染性は弱いようですが、人獣共通感染症(人と動物が共通して感染する病気)ではありますのでご注意ください。

 

獣医師 新井澄枝

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