【 こんな症例が治ります シリーズ 166 】 猫の難治性・重症の毛球症 も 的確な治療で治します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫 4歳 オス (去勢済み)

 

【 昨日から食欲が無く、吐いている 】という猫ちゃんです。

 

■ 来院時、元気がなく、ややぐったりしているような状態でした。 診察台の上でお腹を触ると、胃がパンパンに張っていて、胃の中に何か固いものが触れました。

 

■ そこで、レントゲン検査をしてみたところ、胃は重度に拡張しており、食欲が無くご飯を食べられていない状態にも関わらず、モノが詰まっているような状況でした。

 

■ 追加でエコー検査を行ったところ、胃以外にモノが詰まっていそうなところはありませんでした。

 

■ 飼主様から、頻繁に身体中をグルーミングしていたり、庭でよく猫草を食べているという情報があったので、毛球症を疑って、全身麻酔をかけて胃切開異物摘出手術を行うことになりました。

 

■ 胃の中を開けてみたところ、毛と猫草がガチガチに固まった毛球が出てきました。 なんと、手術後その重さを測ってみたところ、100g ありました。

 

■ 手術後、吐き戻しはなく、顔色も良くなり、無事に退院することができました。

 

■ ねこちゃんは、毛玉を吐く動物だと思っていらっしゃる方は多いと思いますが、毛玉を吐くということはそれだけ、胃の中に毛が入っていることを忘れてはいけません! こういった毛は、数年かけて大きな塊となり、手術で取り出さないといけない状況になることもあります。

 

■■ そうならないためにも、こまめなブラッシングを心がけましょう!

 

獣医師 小田原由佳

 

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