【 こんな症例が治ります シリーズ 113 】 血小板減少症 も 的確な治療で治します

 

 

 

 

 

 

イヌ 8歳 オス (去勢手術済み)

 

【 お腹の皮膚がまだら状に赤くなっているというワンちゃん 】です。

 

■ 昨日お腹を見たら、赤い斑点が全体的にみられたという事で来院されました。 赤い斑点の正体を判断するために皮膚にスライドガラスを押し当ててみたところ、この斑点の正体は「紫斑」であることがわかりました。

 

■ 「紫斑」とは皮膚の下で出血がおこっている状態です。

 

そこで血液検査をしたところ、「血小板」という血を固めるために必要な血液の成分が全くないことが分かりました。

 

■ 原因を追究するために骨髄検査を行いました。 結果としては骨髄の方の問題ではなかったので、自分で自分の血小板を攻撃してしまう免疫の病気であることが分かりました。

 

■ 治療法は、この『免疫の暴走』を抑制するためにステロイドを飲んでもらいました。

 

治療開始して4日後には血小板が少しずつ戻り始めました。

 

今はステロイドの量を少しずつ調節しています。

 

■ この病気は、人医学では難病に指定されています。 早期発見・早期治療が、命を救う第一歩になります。

 

少しでもいつもと違うなぁと思ったら、病院に相談してみてください。

 

獣医師 小田原由佳

 

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