【愛玩動物看護師だより】 冬は油断大敵です!

 

こんにちは!皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

 

もうクリスマスや年末年始の時期になりましたね。 院内もクリスマスに向けて飾り付けをいたしました♪

 

 

 そして今年もよい一年として締めくくれるよう、年末の大掃除も始めています! これからも皆様に質の高い医療はもちろん、居心地の良い空間をご提供できるようスタッフ一丸となって頑張ります!

 

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回は寒い冬に気を付けなければいけない病気や症状についてお話したいと思います。

 

 

寒さの厳しい冬は体に負担がかかりやすいので、病気のある動物さんや高齢の動物さんはもちろん、病気のない健康な動物さんでも、ぜひ今回ご紹介することに気を付けて、動物さんが健やかに過ごせるようサポートしていきましょう♪

 

 

 

 

①  膀胱炎

人間同様、動物さんも寒いと飲水量が減ります。 飲水量が減ることによってトイレに行く回数が減ります。 そうすると、膀胱におしっこがたまる時間が長くなり、細菌が増殖しやすくなります。 細菌の増殖によって結石ができやすくなったり膀胱炎を引き起こしたりします。 そうならないためにも、冬は特に飲水量のチェックをしましょう! 

* 膀胱炎の原因は細菌感染以外にも多くありますので、症状が見られましたらご来院ください。

 

 

②  関節炎

寒いとあまり外に出たくないですよね…。 お散歩に行きたがらなかったり、じっとしていることが多かったり、そんなときに気を付けたいのが関節炎です。

 実は寒さが理由ではなく、動くと関節が痛むからじっとしているなんてこともあります。

 

 

 

 動物さんは弱みを隠すことが得意なので、いつもとは違う、なんとなく違和感がある、と感じたら、寒さのせいだと決めつけずに、症状に気付くことが大切です。

 

 

③  心疾患

冬の寒さによって、全身の血管が収縮して心臓にかかる負担が大きくなります。 また、乾燥した冷たい空気を吸い込むことで気管が刺激されて咳が出やすくなります。 この咳は、小型犬に多くみられる僧帽弁閉鎖不全症でもみられる症状です。

 心臓病はゆっくりと確実に進行していく病気なので検診が重要です。

 

 

 

④  感染症

毎年この時期になると、人間はインフルエンザや風邪が流行りますよね。 それは気温の低下と空気の乾燥でウイルスが過ごしやすい環境になるからなんです。

 さらに寒さによって免疫力が低下しやすくなり、動物さんでも体調を崩しやすくなり感染のリスクが高まります。

 軽度の風邪症状から重症化して肺炎を起こすこともあります。 普段から健康チェックをしましょう!

 

 

 

 

 

⑤  ノミダニ

ワンちゃんではフィラリアのお薬が12月で終わりになるので忘れがちですが、ノミダニは一年を通して予防する必要があります。

 特に暖かい室内では、ノミダニも冬でも活発に動くことが可能ですので、冬だからといって油断は禁物です。

 ノミダニは、一年を通して予防する事をおすすめしております!

 

 

長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

冬は油断大敵ですので、日頃から動物さんの体調の変化に気付けるよう様子を見てあげてください♪

 

 

それでは、皆様がよいお年をお迎え下さいますことを心よりお祈り申し上げます。

 

 

愛玩動物看護師 浅井

 

 

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