【こんな症例も治りますシリーズ 569】 オカメインコの『 毛引き症 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、毛引き症の治療前後です。

■ 左が治療前で、首の下に脱毛があります。

■ 右の写真は、治療後です。 脱毛部に毛が生えてきました。

 

 

オカメインコ 5歳

 

【 首周りの毛がここ2週間でなくなってしまった 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ 診察してみると、綺麗に毛がなくなっています。

 

■ 毛引症と呼ばれる症状です。

 

 

◆ インコの毛引症は、様々な要因があり、嘴が届く範囲での羽毛の毛引がみられます。

 

 

 

◆ 要因としては、環境変化によるストレス、周囲の気を引こうとする心因性、ダニなどの外部寄生虫、消化管内寄生虫、外傷や栄養障害などが上がります。

 

 

■ 詳細な問診が必要です。

 

■ 問診しましたら、『 今までしていた放鳥(室内に自由に飛ばしてあげること)をしなくなった 』、『 忙しくてここ最近かまっていなかった 』、といった環境の変化、ストレス要因が見つかりました。

 

 

 

■ 念の為、皮膚検査を行いましたが、問題ありませんでした。

 

■ まずは生活環境を元に戻していただくことと、皮膚に荒れ、が見られたので抗生剤の投薬、あわせて当院で特徴的なACB液療法を行い、経過観察としました。

 

 

■ 2週間後、見事に羽毛が生えてきました! 投薬を始めて、すぐに毛引きがなくなったそうです。

 

 

※ このACB液療法は、個体差がありますので、8週間の治療方法を基準にしています。

 

 

※ 現在、この療法のアップグレード版の治験研究を開始しました。

 

 

 

■ さて、このオカメインコちゃんは、今後も慎重に経過をみていきたいと思います。

 

 

 

獣医師 増田正樹

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