【FIP専門治療センター】 無料FIP治療薬プロジェクト / 皆さんにも役立つ『 飼主様が早めに気付いたことで 』 当院のFIP治療で著効したネコちゃん(その4)

 

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FIP専門治療センター 診療申込みサイト :
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## FIP治験薬 無料プロジェクトも 継続中です。
治療が高くてお困りの方、ご相談ください。

↑ 上の写真は、猫のFIPの腹腔内エコー画像です。

■ 腫大した小腸リンパ節の縦断的超音波画像を示しています。(黒く抜けた楕円形部分)

■ 頭側腸間膜静脈 (小さいアスタリスク) の画像の下に、『小腸リンパ節が著しく腫大』した画像があります。

■ そのリンパ節周囲脂肪は白色化で、脂肪炎を示唆しています (白矢印)

 

参照サイト:

https://00m.in/CuWxW

 

■■■ 4カ月連続で 『 当院が FIP(猫伝染性腹膜炎)専門治療センターだったので、早めに診断出来て良く治った 』ネコちゃんを紹介しましょう。 今月の2回目の紹介です。

 

 

 

★ 実は、何度も書きますが、当院が優れていたのではなく、皆様にも知っておいていただきたい『 飼主様の機転の利かせ方 』ポイントを紹介します。 このポイントは、意外と盲点です。 正解は、最後までお読みください。

 

 

 

■ この子はミックス型というFIPの病気のタイプが複数進行して『悪化した状態』でも、元気を取り戻しました。

 

 

 

◆◆ FIP治療症例: 発熱と食欲不振で来院した1歳のミックス猫

 

 

 

■ 今回は、発熱と元気・食欲の低下を主訴に来院し、FIP(猫伝染性腹膜炎)と診断された1歳のミックス猫の治療経過をご紹介します。

 

 

 

◆ 来院時の状態: 発熱と食欲不振

 

 

 

■ 飼主様が異変に気づいたのは数日前。 普段は元気に遊んでいた猫ちゃんが、食事の量が減り、動きも鈍くなったとのことでした。 来院時の体温は40.2℃の発熱を確認。 発熱に加えて、全体的に元気がなく、じっとしている時間が長い様子でした。

 

 

 

◆ 検査結果: FIPを強く疑う所見

 

 

 

■ 詳細な検査を実施したところ、以下の異常が見つかりました。

 

 

 

  •    画像検査: 軽度の腹水貯留、空腸リンパ節の腫大(2cm)

  •    血液検査: 急性炎症マーカー(SAA)高値、A/G比 0.38に低下

  •    腹水検査: 滲出液(細菌感染なし)

  など。

 

 

 

■ A/G比の低下や炎症マーカーの上昇はFIPを疑う重要な所見です。 また、空腸リンパ節の腫大も、FIPの腸管病変を示唆する可能性があります。 以上の結果を踏まえ、『 FIPミックス型(ウェットタイプとドライタイプが混在した病態) 』の仮診断を下し、入院治療を開始しました。

 

 

 

◆ 治療の開始: 入院での集中的な管理

 

 

 

■ FIPの進行を抑え、炎症をコントロールするため、抗コロナウイルス薬の投与を開始しました。 また、発熱や食欲低下があったため、点滴治療と栄養管理を並行して行いました。

 

 

 

◆ 治療経過: 回復への兆し

 

 

 

  •    治療開始3日目: 食欲が戻り、自分からごはんを食べるようになりました。元気も少しずつ回復し、体を動かす時間が増えてきました。

 

  •    腹水のFIP  PCR検査: 陽性結果が確認され、FIPの確定診断となりました。

 

  •    治療開始2週間後: 急性炎症マーカー(SAA)が正常値まで低下し、全身状態が安定。 腹水の量も減少し、元気に動き回る姿が見られるようになりました。

 

◆ 現在の状態と今後の管理:

■ 現在は退院し、自宅での経口投薬を継続中です。 FIPは治療を継続することで長期的な改善が期待できる病気になってきています。 今後も定期的に経過を観察しながら、しっかりとフォローしていきます。

 

 

 

◆◆ FIPのミックス型について:

 

 

 

■ FIPにはウェットタイプ(腹水や胸水が貯留するタイプ)とドライタイプ(臓器やリンパ節に病変を形成するタイプ)がありますが、今回のように両方の特徴を併せ持つミックス型も少なくありません。 特に、発熱や食欲低下が続き、腹水の貯留やリンパ節の腫大が見られる場合は、FIPの可能性を考える必要があります。

 

 

 

■ 早期の診断と治療が回復への鍵となりますので、「なんとなく元気がない」「食欲が落ちた」「発熱が続いている」などの症状があれば、ぜひ早めに動物病院を受診してください。

 

 

 

獣医師 増田正樹

 

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