【こんな症例も治りますシリーズ 674】 『 甘く見ない チョコレートバーの包み紙の誤食 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 写真のようにチョコレートバーの包み、針金、クッキーの袋の切れ端などが出てきました。

 

犬 トイプードル 13歳 オス(去勢手術済み)

 

 

【 血液検査や画像検査の予定 】で来院されました。

 

 

 

 

◆◆ 問診で、『 前日にチョコレートバー、クッキー、あんぱんをお留守番中に食べてしまった 』とお話がありました。

 

 

 

■ また、チョコレートバーの包み紙が出てきていない、とのことでした。

 

 

 

 

◆ すぐにレントゲンを撮影したところ、針金のようなものが胃内に映りました。

 

 

 

■ 金属は胃・食道を穿孔してしまう可能性もあるため、吐かせる処置はできず、緊急で消化管用内視鏡により摘出することとなりました。

 

 

 

■■ その後、消化管用内視鏡で摘出術を実施し、無事に胃内にあった異物を全て取り除くことができました。

 

↑ 上の写真は、犬の胃の出口周辺(幽門部)です。

■ 異物を取り出した後ですが、胃粘膜に傷がついている痕が多数見られます。

 

★ 異物を取り除いた後、胃内に残ったものがないか確認し、内視鏡による処置は終了しました。

 

 

 

■ その後はチョコレートによる中毒症状も見られず、元気に過ごしていらっしゃいます。

 

 

 

 

◆ 誤飲・誤食を防ぐためには、おもちゃ、ボタン、電池など、ワンちゃん、猫ちゃんが飲み込んでしまいそうなものは室内に置かないようにすることが大切です。

 

 

 

 

 

■ それでも飲み込んでしまったという時は、できるだけ早い連絡と来院をお願いいたします。

 

 

 

獣医師 木島里衣

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