【こんな症例も治りますシリーズ 673】 『 死と隣り合わせの ウサギの食滞 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、ウサギの腹部のレントゲン画像です。

■ 左が頭側で、右が尾部の腹部を側面から撮影した画像です。

■ 胃にガスが溜まり、盲腸にもガスが溜まっています。

■ 詳しくは、本文を参考にされて下さい。

 

参照サイト:

https://00m.in/GP8tG

 

ウサギ ネザーランドドワーフ 4歳 オス(去勢手術未実施)

 

 

【 ここ1週間、便が小さく、昨日よりご飯を食べなくなってしまった 】ということで来院されました。

 

 

 

◆◆ お腹を痛そうにしている様子、歯ぎしりも見られるとのことでした。

 

 

 

■ 腹部のレントゲンを撮影すると、胃の中に大量のフードか、毛玉があり、胃内と盲腸内に多量のガスが貯留していることが確認できました。

 

 

 

 

■ そのため、このウサギさんは『 食滞 』と呼ばれる、胃の中に食事と異物と思われる影と、ガスが溜まってしまう病気であると診断しました。

 

 

 

 

 

 

◆ このような場合は、内科療法が主体となります。

 

 

 

 

■ 点滴による血液循環の確保、胃潰瘍治療薬・消化管運動改善薬・繊維溶解剤の投与とともに重要となってくるのが、『 鎮痛薬 』です。

 

 

 

■ デリケートなウサギさんの場合、お腹の痛みをとってあげる治療がとても大切になります。

 

 

 

 

■ 今回のウサギさんは以上のような内科治療に加え、粉末フードのお食事を調整して、ご自宅で飼い主様が献身的に与えてくださいました!

 

 

 

 

■ 献身的な介護により、少しずつではありましたが食欲を取り戻してくれました! ウンチも2週間ほどかけて、元の大きさに戻ってくれました。

 

 

 

 

◆◆ 食滞という病気では、食べない、水を飲まない、うずくまっている、お腹がキュルキュル鳴る、歯軋りをする、便が出ないなどの症状が出ます。

 

 

 

 

 

■ 気温の変化などの外的ストレスや、基礎疾患が原因でおこると言われています。

 

 

 

 

 

■ 草食動物であるウサギさんが食べなくなってしまうと盲腸の細菌バランスが崩れ、悪玉菌が増加してしまいます。 この悪玉菌が過剰にガスを産生し、胃拡張を引き起こしてしまいます。

 

 

 

 

★ 中等症以上の難治性の食滞ウサギさんの場合は、入院管理の方が早く良くなると思います。

 

 

 

 

★ ウサギの食滞は、死と隣り合わせの病気ですので、素人判断は危険です。

 

 

 

 

 

◆ 春の季節はうさぎさんの換毛期で、食滞の起こりやすい季節です。特に気温が変わりやすいこの季節は温度管理に気をつけながらウサギさんと過ごしていきたいですね!

 

 

 

 

 

獣医師 木島里衣

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