【こんな症例も治りますシリーズ 660】 『 セカンドオピニオン診療: 他院から転院してきた ワンちゃんの末期に近い慢性腎臓病 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上のイラストは、犬の腎臓です。

■ 左は、正常の腎臓です。

■ 右は、変形した慢性腎臓病の腎臓です。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/YDwXv

 

 

 

犬 シーズー 14歳 メス(避妊手術済み)

 

 

 

【 他院で、慢性腎臓病の治療中で引っ越してきたので転院したい 】ということで来院されました。

 

 

 

 

◆◆ お話を伺うと、点滴治療を続けているが食欲もあまり良くなく、活力がないとのことでした。

 

 

■ 血液検査をしてみるとBUN(血中尿素窒素)が110mg/dL、クレアチニンが3.0 mg/dlと高い値でした。

 

 

 

★ すなわち、腎臓の機能は1/3しか働いていない、また腎臓の細胞障害は90%以上進んでいる、という状態です。

 

 

 

■ レントゲンでは腎結石も見られました。

 

 

 

 

 

 

◆◆ 慢性腎臓病は高齢での発症が多く、発症すると長い経過をたどります。

 

 

 

■ 腎臓は体内で不要になった老廃物や毒素の尿への排出をおこなっている臓器です。

 

■ 腎臓病により、この老廃物や毒素をうまく排出できずに体に溜まってしまうことでさまざまな症状を引き起こします。

 

■ 慢性腎臓病は、ステージ1(初期)から4(末期)に分けられ、今回の症例はステージ3の段階です。

 

■ 多飲多尿や脱水、貧血などの症状が見られるようになります。

 

 

 

 

◆◆ 今回のワンちゃんは以前より続けられてきた点滴治療に加え、当院で取り入れているドイツ自然医学療法の治療を開始いたしました。

 

 

 

■ ドイツ自然医学療法とは、体にとって有害な物質(毒素)が病気を引き起こすという点に着目し、毒素に対抗する薬を使用して身体から排出する治療方法です。

 

 

 

★ 簡単に言えば、『 デトックス療法 』とご理解ください。

 

 

 

 

■ また、この療法は、症状の緩和や自己治癒力を向上させていく治療法です。

 

 

 

■ ドイツ自然医学療法の治療を開始して3週間ほどで、血中尿素窒素、クレアチニン値の改善が見られました。

 

 

 

■ また、飼主様のお話では、食欲も改善し、お家の中をスタスタ歩いているそうです!

 

 

 

 

■ 『 今までの動物病院での治療では、こんなに元気や食欲が出た事が無くって、本当に驚いています 』とのことでした。

 

 

 

■ 引き続き、ワンちゃんがご家族と幸せに過ごせるように出来得るサポートをしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

獣医師 木島里衣

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