【こんな症例も治りますシリーズ 657】 『 老犬の手術に積極的でない飼主様が お困りの 椎間板ヘルニア症例 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、犬の背骨の変形レントゲン像です。

■ 左は頭側で、右は尾側の椎骨像です。

■ 椎間関節炎によって椎骨変形が起こり、椎間板ヘルニアが併発することもあります。

■ 白矢印部分が、問題の椎間板トラブルの部位です。

 

参照サイト:

https://00m.in/vOJsB

 

犬 柴犬 14歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 元気がない、ご飯を食べない 】ということで来院されました。

 

 

 

◆◆ よくお話しを伺うと、『 座る時に痛そうにしている、寝転がらない 』ということでした。

 

 

■ 一般身体検査では、胸腰部に圧痛がありました。 神経検査では、後肢の神経反射に軽度の異常があります。

 

 

■ レントゲン検査では、背骨の腰椎と胸椎の接続部分周辺の変形が見られました。

 

 

 

■ 血液検査では明らかな異常が無かったため、食欲がない原因は腰痛であると判断し、診断を『 胸腰椎接続部前後の椎骨(背骨)の変形による椎間板ヘルニア 』として、腰痛の治療を開始しました。

 

 

 

★ 椎間板ヘルニアは、病気の悪化の進行スピードが速いケースがあります。 また、今回のように、椎間板という本来ゼラチン状の椎骨間クッションの突出原因が、椎骨変形による場合は、『 今後、椎間板ヘルニアの外科手術 』を治療計画に入れないといけない事を飼主様に説明しないといけません。

 

 

 

★ 今回は、飼主様が『 老齢犬なので、今後も脊椎手術は避けて欲しい 』という意向でした。

 

 

 

 

■ そこで、今回は、治療計画を犬に負担をかけない方法から開始しました。

 

■ ワンちゃんは、レーザー治療や痛み止めの注射、内服により少しずつ食欲も戻り、今では軽快に歩いて来院しています!

 

※ 当院の場合、椎間板ヘルニア(グレード5:最も重症)の手術も実施して成功例も多数おりますが、軽度の症例に対しては、鍼灸、レーザー鍼、特殊電子鍼、特定電磁波治療、UPB(光線療法)、そして良く実施しているのが『 ドイツ自然医学療法を用いた水鍼 』が選択肢になります。

 

 

■ 近頃寒さが厳しくなってきており、腰痛を起こしやすい季節です。

 

 

 

■ 住環境の改善で腰痛リスクを減らすことができます。

 

・ 床を滑りにくい素材にする。

 

・ 高いところへの昇り降りをさせない。

 

・ 体を縦向きにして抱っこしない。

 

 

などがあります。

 

 

 

 

■ また、体重が重いこともリスクになります。 適切な体重減量管理も予防の一つです!

 

 

■ そういった生活面、環境面のお悩みも是非お気軽にご相談ください!

 

 

 

獣医師 木島里衣

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