【こんな症例も治りますシリーズ 577】 犬の『 腰の痛み 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上のイラストは、代表的な腰痛の『椎間板ヘルニア』です。

■ 右上の拡大したイラストの赤い矢印部分が、『痛みが発生』している椎間板ヘルニアの部位です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/41Yv0Vk

 

犬 トイプードル 7歳 オス(未去勢手術)

 

 

【 キャンと鳴いた 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ 来院時は普段の元気が無く、カラダの緊張も強く出ていました。

 

 

■ 触診でおおよその痛みがある場所を判断できましたが、レントゲン上でははっきりとした異常は見つかりませんでした。

 

 

■ 神経検査は正常で重症度は低いと判断したため、炎症止めと安静の対症療法を選択しました。

 

 

 

◆◆ << お役立ち情報 >>

 

 

■ 自宅で、外出先で、次のような症状が出たら、『 腰痛かな?! 』と思って下さい。

 

 

 

※ ここで要注意事項があります。 他の病気でも同じような症状が起こりますので、『 腰痛のはずだ 』と思いこまないで下さい。

 

 

■■ 犬の背中の痛みの徴候と症状は ?!

 

 

■ 犬の腰痛を早期に発見して、できるだけ早く正しく診断して治すことが重要です。

愛犬に腰痛があるかどうかを知る方法は次のとおりです。

 

 

1)こわばった猫背の姿勢

 

2)足を引きずったり、引きずったり、全身的な制御や協調の欠如などのカラダの動きの問題が生じている

 

3)足の震えや筋肉のけいれん

 

4)背中を触ると痛む(泣く、吠える)

 

5)気分や行動の変化を示す

 

6)食欲不振を示す

 

7)外傷の目に見える痕跡(打撲傷、ひっかき傷など)

 

 

 

◆◆ 気になる腰痛の原因は ?!

 

 

 

1)加齢: 犬は年をとるにつれて骨が弱くなる傾向があり、背中の痛みを起こしやすくなります。

 

 

2)怪我: 例としては、脊椎の外傷や、不適切な着地や間違った動きによる、腰の軽度の怪我が含まれます。 腰周辺の骨折・先天性奇形などもあります。 それらは背骨に損傷を与え、背中の痛みを引き起こします。

 

 

3)椎間板疾患 (IVDD): これは、犬の背中の痛みの最も一般的な原因です。 いわゆる、椎間板ヘルニアのことです。

これは、犬の脊髄が損傷したときに発生し、時間の経過とともに痛みを引き起こします。

これは、ダックスフンド、パグ、コーギーなどの背骨の長い犬によく見られます。

 

 

4)関節炎: 脊椎近くの損傷した関節は怪我を誘発し、背中の痛みを引き起こす可能性があります。

 

 

5)炎症性疾患: 急性および慢性の炎症、または 炎症性腸疾患(IBD) や犬ジステンパー感染症などの炎症状態も、犬の体のいくつかの部分に痛みを引き起こす可能性があります。

腰椎の感染症もこの中に含まれます。

 

 

 

 

◆◆ これらの原因によって、治療方法が変わります。

 

 

■ よって、検査がシッカリと出来る動物病院で診察することで、正しい診断が出来るようになります。

 

★ 重症度が高い場合は、当院では短時間麻酔をかけてCT検査をすることも可能ですので、体の痛みがある際はご相談ください。

 

 

 

獣医師 冨田浩平

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