【お困りではありませんか? アドバイスしますシリーズ 20】 『 猫ちゃんの早期発見 心臓病健診 』 を紹介します

↑ 上のイラストは、猫ちゃんの心臓病の比較です。

■ 左の心臓は、正常の断面図です。
★ 血液の流れる心臓内部は、充分に余裕のある状態です。

■ 右の心臓は、肥大型心筋症の断面図です。
★ 心筋が厚くなってしまい、血液の流れる部分がとても狭くなっており、苦しそうな心臓です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3V5rTGp

 

 

■■■ 『 猫ちゃんの心臓健診のおすすめ シリーズ 第一弾 』

 

 

■ 当院では、『 心臓病の健診月間 』を設けております。

 

 

■ 特に猫ちゃんはトリミングやお手入れの来院習慣が少ないため、診察する機会も少なく、不調を訴えてから来院された時には深刻な状況になっていることが多いです。

 

 

 

### ある研究によると、猫ちゃんの10匹に1匹以上が心臓病です。 皆さんが思っているよりも多いですよね?

 

 

 

◆◆◆ 猫ちゃんの心臓病で圧倒的に多いのは肥大型心筋症です。

 

 

 

■ 心筋壁が厚くなり、血液を送り出す量が減ってしまう病気です。

 

 

 

★★★ 具体的には

 

左心室壁が厚くなり内腔体積が減ります。

 

進行すると左心房の拡大などが見られます。

 

 

 

### これらはエコー検査で確認することができます。

 

 

### また、血液検査でも調べることができます。

 

 

NT -pro BNP という検査です。

 

 

 

■ BNPは、心室壁の伸展や心不全時に容量負荷がかかると、それを軽減させるために放出されるホルモンです。

 

 

 

■ 心エコー検査は、猫ちゃんを横に寝かせて動かないように抑える必要があるため、猫ちゃんの性格によってはストレスがかかることもあります。

 

 

■ BNPの測定は採血だけなので、短時間で済むメリットがあります。

◆◆◆ ここで注意しなければいけないのが、『 甲状腺機能亢進症 』です。

 

 

■ 甲状腺ホルモンが上昇していると、上記の症状や検査結果が悪くなります。

 

 

 

 

■ 猫ちゃんは必ず甲状腺のチェックをしないといけません。

 

 

 

 

 

 

■ また甲状腺機能亢進症の治療を行うことで、症状がなくなることもあります。

 

 

★★★ 12月、1月は検査がお得な月間ですので、この機会にどうぞご利用くださいね。

 

 

獣医師 新井澄枝

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