【こんな症例も治りますシリーズ 523】 犬の痛みを伴う重症の包皮炎 も 適切な診断と治療で治します

上の写真は、犬の尿検査の一部です。
■ 左のAの黒矢印は、尿を遠心分離した後の濁った沈殿物です。 通常の沈殿物は、目で見えません。
■ 右のBの白矢印は、尿の顕微鏡検査で見える『カンジダ感染の仮性菌糸と出芽酵母』です。 カンジダは、糸状と円形の2つの形を持つ酵母なのです。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3JSLlCm

 

犬 パグ 9歳 オス(去勢手術済み)

 

【 排尿痛がある、尿が濁る、少し元気が無い 】ということで来院されました。

 

 

◆◆ 症状から膀胱炎や尿道炎、包皮炎などが考えられましたが、尿検査などで特別な異常がありませんでした。

 

 

■ そこで、尿道や包皮炎の治療を進めていくと共に、通常の包皮炎より痛みが強そうであったため、原因究明のために尿の培養検査を行っていきました。

 

 

■ 培養の結果は通常の細菌ではなく、カンジダというカビの仲間でした。

 

 

 

■ 通常の包皮炎などで使用する抗生剤ではカンジダには効果が無いため、抗真菌剤で治療するとすぐに症状が無くなりました。

 

 

 

■ カンジダなどの真菌はしつこく再発することもあるため、しっかりと治療を行い完治させることが大切です。

 

★ 『 膀胱内にカンジダがいる 』と言う事は、カラダの免疫力が相当に下がっています。 いわゆる『 易感染状態 』といって、カラダの抵抗力が少なくなっている、と言う事です。

 

★ カンジダ菌には、一般的な抗真菌薬が効かない菌も発生しています。 抗真菌薬の耐性菌です。 その際は、別の抗真菌薬もありますので、ご心配なく。

 

 

★ 当院は、以前に千葉大学医学部の専門研究所と共同発表した『抗真菌薬の耐性カンジダ性膀胱炎』の治療例のデータがありますので、ご安心ください。

 

 

■■■ 繰り返す包皮炎や症状が重い場合は、ご相談ください。

 

 

 

獣医師 冨田浩平

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